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キアヌ主演の『フェイク・クライム』は絶対に原題のままの方がいい

2011年にアメリカで公開されたクライムムービー、フェイク・クライム(原題: Henry’s Crime)をご存知でしょうか?

キアヌ・リーブス主演ですが、なかなか知名度の低いこの映画。

ストーリーとしてはキアヌ・リーブス演じる”ヘンリー”が「銀行強盗を企てちゃおう」という話がメインですが…

映画を見た人ならもっともっと別の大切な話がメインであったと気づくはず。

だとすると、そう。納得いかないのは『フェイク・クライム』という邦題なんです。

あらすじ

至って普通の日々を送るヘンリー(キアヌ・リーヴス)は、高校時代の友人によって銀行強盗の片棒を担がされ、自分だけが刑務所に入れられてしまう。仮出所した彼は舞台女優のジュリー(ヴェラ・ファーミガ)が運転する車にはねられ、そのことをきっかけに彼女が出演する劇場と銀行との間に、禁酒法時代に掘られた地下トンネルが存在することを知る。そのトンネルを利用し、ヘンリーは銀行から大金を奪う計画を立てるが……。
シネマトゥデイより引用

原題と邦題の違い

※映画のネタバレを含みます。ご注意下さい。

この『フェイク・クライム』という映画。

ジャンルはクライムムービー(犯罪映画)となっていますが、そうじゃないと感じた方も多いはず。

また、舞台女優のジュリーとの恋愛映画なのか、と感じた方もいるはず。実際に映画の終了までの10分ぐらいだけ見たら、もう普通の恋愛映画ですから。

これ、両方とも当たってるっちゃー当たってます。

個人的に、この映画は「ヘンリーという一人の男の人生の物語」というのがふさわしい。なのでジャンルは”クライム”でもなければ”ラブ”でもない。”ドラマ”と言ってほしい。

人生の物語にはいろいろありますからね。恋愛だったり失敗だったり成長だったり…

だから言いたい。『フェイク・クライム』とはどーゆう意味なんだ、と。

なお、原題は”Henry’s Crime”。意味は「ヘンリーの犯罪」。原題の方が人間のドラマ感を漂わせているのは明確(だと思いません?)。

まるで自分の意思がなく、ただただフワフワ生きてきたヘンリーが自分の意思で『銀行強盗しちゃお!』と決意し、自分の意思で他人に協力を募り、自分の意思で女性を迎えに行く。

これこそがこの映画のメインであり、見ている人に伝えたいことだと私は理解しました。

だからもう一度言いたい。『フェイク・クライム』とはどーゆう意味なんだ、と。

文句ばっかり言ってもしょうがないので、自分でフォローしてみるとこんな感じになる。

フェイク・クライム(Fake crime)、直訳すると「偽の犯罪」。犯罪行為を行ったが、ヘンリーからしたら犯罪が目的ではなかった。彼が自分の人生をつかむきっかけが犯罪だった。なのでこれは本当の犯罪ではなく「偽の犯罪」…

なるほど、それなら納得…

できるわけない。

まさに”偽の”予告編

「フェイク」つながりでいうなら、ぜひこの予告編を見てください。

映画を見た人からしたら、『な、なんなんだこの予告は!?全然違うじゃないか?!』と言ってしまうでしょう。

そうなんです。

これだけ見たら『なんか大ドンデン返しとかあるのかなー!オーシャンズ11っぽいなー!』とウキウキしてしまう人もいるはず。

でも最初にお伝えした通り、これは間違い。あくまで映画は”ヘンリーの人生の一部分”。

そんな『罠だらけのクライム・サスペンス!』(ドーンッ!)みたいなことはないのです。

うちのネコ
うちのネコ
まさにフェイクな予告編

まとめ

日本用のプロモーションのためなのか。それともちょっとした手違いなのか。

なんにせよ「見る前の印象」と「見た後の印象」が大きく違うと感じられる映画。評価があまり高くないのもそれが理由と思いましたね。

それを狙ってくるなら大賛成なんですけどね、『なにこれ、全然違うジャ〜ン』と落胆の声も聞こえてきそうな感じが…

こうゆうことは今後無い方が映画のためになると信じて。

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