アニメ

ルパン三世 7話「ツタンカーメン三千年の呪い」あらすじ感想

ルパン三世セカンドシーズン第7話。今回はピラミッドがあるエジプトが舞台です。

今回のルパンの獲物はあの有名なツタンカーメン王の黄金のマスク。ルパンなら必ず狙うお宝でしょう。

なおこの回はセカンドシーズンの中でいろいろな意味で有名なエピソードとなっています。

もしかしたら、後にも先にもルパンがここまで苦しんだことないんじゃなかろうか、と個人的にも思います。

それと同時に大好きなエピソードです。

今回はルパン三世セカンドシーズン第7話「ツタンカーメン三千年の呪い」のレビューを紹介します。

あらすじ

若きツタンカーメン王の埋蔵品”黄金のマスク”を盗んだルパン。そのマスクを被ったとたん、王の呪いに取り憑かれる。三千年の呪いは解けるのか!?
出典:Netflixエピソード

レビュー

これ以降はネタバレを含みます。ご注意ください。

あの超有名な美術品、ツタンカーメン王の黄金のマスク。それを盗みにルパン一味は4人揃ってエジプトに来ました。

警備は厳重だが、策はあるルパンはいつものように作戦を言おうとしますが、次元とゴエモンが乗り気ではありません。

次元は自分の水虫の疼きを訴え、ゴエモンは斬鉄剣に死相が出ていると言って仕事を降ります。

この時の次元が『俺の水虫が疼くとき、必ず良くないことが起きる』と自分の中のジンクスを語ります。

ただ私は、その内容より「次元は水虫なのか」という方が印象強くてジンクスが頭に入ってきませんでした。

しかもその後の不二子ちゃんの『何よ、たかが水虫ぐらい!』というセリフを聞いて、「不二子ちゃんは次元が水虫なのはツッコまないのか」と思ってしまいましたね。

うちのネコ
うちのネコ
まあつまり次元が水虫だという情報しか入ってきてません

結果としてルパンと不二子ちゃんの2人で黄金のマスクを盗み出します。風船を付けて屋根から盗むというシンプルな方法でしたが、あっさりと盗むことができました。

黄金のマスクを盗んだルパン達は、部屋で祝杯をあげ、ルパンはその黄金のマスクをかぶって悪ふざけをします。

するといきなりルパンが『いいバックグラウンドミュージックが聞こえてきたよ』と言い出し不気味に踊り出します。

明らかにおかしくなった様子と音楽、さらに無表情のツタンカーメン王の顔のアップが結構トラウマで、子供の時に見たらかなり恐怖を感じたんじゃないかと思います。

子供の頃って「具体的な何か」というよりワケわからない奇妙なものが怖かったりしませんでしたか?

マスクを取るとルパンは何かに呪われたようになってしまっていました。

これを次元は「ファラオの呪い」かもしれないと推測します。ファラオの呪いとはツタンカーメンに関する調査で発見者のハワード・カーターを含む関係者が何人も謎の死を遂げている、という話でした。不二子ちゃんは、そんなことは信じようとしません。

なお少し調べてみましたが、ハワード・カーターはエジプト考古学者で、ツタンカーメン王の墓を発見した実在の人物だそうです。

そして実際に「ファラオの呪い」と呼ばれる出来事があったらしいのですが、ハワード・カーター自身はしっかり生きたようです。

その後ルパンは黄金のマスクをかぶったまま、いなくなってしまいます。ルパンはそのままピラミッドの上へ向かい、てっぺんで神として振舞います。銭形警部にも追われますが、そこは次元、ゴエモン、不二子ちゃんの3人の力で難なく逃げ切ります。

その後ナイル川から夕日を見ながら3人はしみじみ浸ります。「日は沈み、日はまた昇る。何千年、何万年も昔からその繰り返し。それに比べれば人間の一生なんて儚いものだ」と。

当たり前のことですが、改まって考えてみると深いものですよね。

夕日を見ながら、不二子ちゃんが元のルパンに戻って欲しいといい、3人は黄金のマスクを博物館に返すことにします。

ちなみに、この呪いがかかっている時のルパンの影は、ツタンカーメンのマスクの形になってしまっています。素晴らしい演出ですね。

その後、次元とゴエモンが返したと思われるころ、ようやくいつものルパンに戻ることができました。逆に言えば、返さなければルパンはこのまま呪われて、命を落としていたかもしれません。

相手が人や物ではなく、「呪い」というものだったので、私的にはこの話がルパンが最も苦戦したエピソードの1つ、だと思っております。とても印象深い回でした。

なおこのエピソードが有名な一番の理由は、CMに入る前のシーンで「祟りじゃ〜」と声が入っていることですね。

これは非常に珍しく、私の知ってる限りではCMに入る前のシーンでこのような演出がされたのはセカンドシーズンでこの回だけだと思います。

うちのネコ
うちのネコ
水虫をバカにしちゃあ いけねぇぜ(次元大介)