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続編に期待の惜しい映画『パシフィック・リム』ネタバレ感想!

巨大なロボットがKaiju(怪獣)と戦うど派手なSF怪獣映画、パシフィック・リム (Pacific Rim)。

2018年4月に次回作「パシフィック・リム: アップライジング」が日本で公開ということで、1作目のレビューを書かせていただきます。

個人的な感想として、一言で言ったら非常にもったいない作品だな、という感じですね。

「ところどころ微妙だったけど、最終的にはいい作品だったな」って映画に結構出会いますが、まさにその逆です。

今回は、映画【パシフィック・リム】のネタバレを含むレビューを紹介します。

あらすじ

2013年、突然未知の巨大生命体が太平洋の深海から現われる。それは世界各国の都市を次々と破壊して回り、瞬く間に人類は破滅寸前へと追い込まれてしまう。人類は一致団結して科学や軍事のテクノロジーを結集し、生命体に対抗可能な人型巨大兵器イェーガーの開発に成功する。パイロットとして選ばれた精鋭たちはイェーガーに乗り込んで生命体に立ち向かっていくが、その底知れぬパワーに苦戦を強いられていく。
出典:シネマトゥデイ

レビュー

これ以降はネタバレを含みます。ご注意ください。

まずはすごく良かったなと思う点から紹介します。

やはりメインとなる「怪獣から地球を守る」という設定。

小さいころからロボットアニメや特撮ヒーロー、さらにはスーパーロボット大戦で育った私としては、「襲ってきた怪獣を倒す」という設定がまず好きでした。

さらにそれが人型のロボットであり、基本肉弾戦というのもいい。

巨大なロボットがでかい怪獣をぶん殴る、というシーンはまさに子供心をくすぐってくれましたね。

そして、2人で操縦するというのも良かったです。基本ロボットを動かすのは1人ってイメージがあったので新鮮でした。

次はキャストですが、これはもう日本人キャストの良さがかなり出ていたと思います。

まずは菊地凛子さん。

正直キャラの設定などを見ると、日本人で棒術がすごくて知らない外人とすぐにシンクロできる、となんだか無茶があるような…

と思いましたが、ロボットと怪獣が取っ組み合いしてる時点で無茶苦茶なので、そこまで気にならなかったです。

それよりも日本人としての真の強さを表現した演技と言いますか、単純にビジュアルだけ見ても良さが出ていいと思いました。単純に可愛かったです。

そして英語も良かった。世界を舞台にしている女優さんはやはり違いますね。

そして芦田愛菜ちゃん。

これはもう本当素晴らしかったんじゃないですかね。

正直彼女の演技って見たことなく「マルマルモリモリ」すら見たことなかったのですが、彼女がすごいと言われる理由がわかったように思います。

個人的に「何かを恐れている演技」、まあ簡単に言えば「びびってる演技」ってすごく難しいと思うんです。

うちのネコ
うちのネコ
演技について何も知らないですが…

なので今回の愛菜ちゃんのシーンは怪獣に対して本当にびびってる感じが見えて、すごく良かった!

それでは次に残念だったなと思った点です。

まずは戦闘シーンが見にくいことです。

この映画、みんなが一番期待しているのが「イエーガーと怪獣との戦闘シーン」あと思うんですよ。

しかしそれがとにかく見にくかった。

雨が降っていたり、夜の海だったり、海底だったり…個人的にはもっと明るく広いところで戦いを見たかった、というのがありましたね。

また怪獣も魅力的なものが多かったように思いますが、それも見にくいせいでイマイチわかりずらかった。

もっとじっくりと敵の特徴などを見た上で戦ったら面白かったのにな、と思いました。

次はイエーガーの見せ場のなさです。

今回主なイエーガーは全部で4体出てきました。それぞれ個性的で良かったのですが、いかんせん見せ場がなさすぎた…あまり強くなかったんです。

話の中では「過去に5体倒した」とか言ってるんですが、そのシーンがほぼない。で、出てくるのはほぼやられてしまうシーン。

特に中国の3兄弟の腕が三つある「クリムゾン・タイフーン」は見た目カッコよかったのでもっといいシーンを見たかった…

蛇足ですが、パイロットの位置に関してシンクロさせて動かすならわざわざロボットの頭の部分じゃなくていいだろ。

敵の攻撃を受ける場所に近く、脆そうな箇所にパイロットを入れておくのは無謀すぎないか、と。

最後に、これは個人的な不満になってしまいますが、それは中途半端な日本語の使用です。

これはどの海外映画にもあることなんですが、外国人が日本を発音すると完璧に「違和感」が拭えていない場合が多いです。

もちろんそれは聞いている私が日本人だから、というのもあります。

それを踏まえても『無理あるな』と思わざる得ない時が多々有ります。

なので個人的には「無理に使わんでもいいよ!」という感じです。中途半端に使うぐらいなら無い方が全然自然です。

これらのことから、設定やヴィジュアル、配役はよかったのに肝心の戦闘シーンの見にくさや見せ場の少なさで、物足りなさがMAXになってしまった印象でした。

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