ジム・スタージェス主演、トランプのゲーム「ブラックジャック」を題材としたクライム映画、ラスベガスをぶっつぶせ(21)。
ラスベガスで実際に起きた、ブラックジャックのカードカウンティング事件を題材とした小説の映画化となっています。
ブラックジャックとはかなりポピュラーなカードゲームです。自分に配られたカードの数字を「21」にすることを目的とします。
そのためブラックジャックは別名「21」とも呼ばれます。この映画の原題が「21」というのもそれが理由ですね。
感想としては、かなり面白かったです。
主演のジム・スタージェスの学生とギャンブラーの変わりようも良かったですし、ケビン・スペイシーの相変わらずの憎らしい感じも健在でした。
またかなりポピュラーと言いながらブラックジャックのルールをよく知らなかった私ですが、これを機に覚えたいと思うぐらい「ブラックジャックの魅力」も描かれていました。
今回は、映画【ラスベガスをぶっつぶせ】のあらすじと、ネタバレを含むレビューを紹介します。
あらすじ
マサチューセッツ工科大学の学生ベン(ジム・スタージェス)はある日、並外れた数学的資質を教授(ケヴィン・スペイシー)に見込まれ、ブラックジャックの必勝法を編み出した天才学生チームに誘われる。チームに参加した彼は仲間たちと日夜トレーニングを重ね、卓越した頭脳とチームワークを駆使してラスベガス攻略に挑む。
シネマトゥデイより引用
レビュー
これ以降はネタバレを含みます。ご注意ください。
今回この映画を見た理由は、単純にジム・スタージェスを見たいからです。
ジム・スタージェスの作品を本格的に見たのがドラマ「狼の食卓」でした。そのドラマではかなり男らしいワイルドなイケメンでしたので、今回の爽やかなイケメンは私にとってはかなり新鮮でしたね。
また今回のような爽やか系イケメンとして出演している映画でオススメなのはこちら、『鑑定士と顔のない依頼人』。主演ではないですが面白い映画なので、ミステリーが好きな方は是非。
今回のジム・スタージェスは秀才の役ですが、それが非常に合っていました。最初はちょっとダサい感じの青年ですが、ギャンブルにはまり、遊びを覚えたあたりからのスーツの着こなしはかなりカッコよかったですね。
よくあるハリウッドの俳優特有のムキムキ感とは違う、線の細い感じと少し幼い感じの顔が「学校の秀才キャラ」という感じでしっくりきました。
また他のキャラクターとしては、やはりケビン・スペイシーですかね。
彼の仲間の時のすごい頼れる感じと、敵になった時の憎たらしいい感じ。あれをあそこまで上手く表現できる人もなかなかいないんじゃないでしょうかね。
なんというか、彼の「演技」というより「存在」がそうさせている感じです。
ただ最後の変装は、いくら過去に目をつけられてるとはいえ、ちょっと笑いましたね。
知ってる人から見たら、バレバレと言いますか…まあ、ラスベガスなんでああ感じの人も普通にいるのかな。
結局最後カジノ側にとらわれてしまいますが、どうなってしまったんでしょうか。まさか殺されるってことはないと思いますが…でも出入り禁止で済むとも思えませんし…
帝愛が管理するカジノだったら完璧に地下の労働施設行きでしょうね。(カイジ)
あとは親友役のジョシュ・ギャッド演じるマイルズ・コノリーも良かったです。
あの雰囲気がいかにも機械オタク感満載で、いいやつっていうのが一目でわかりましたね。女のことばかり考えているとこも、リアルでいいと思います。
学生時代なんて、男同士の会話はほぼ女性のことですからね。
また、「アナと雪の女王」の中に出てくるオラフの声を担当したのもマイルズ・コノリーだったようです。まあ見たことないんですがね。
ストーリーは実話を基にしているとありましたが、かなり面白かったし、こんなことを本当にやった人たちがいる、というのが信じられないぐらい凄いです。
カウント(カウンティング)とは、つまり現在の残りのカードでプレイヤーが有利か不利かを見極める方法です。
超簡単に例を言えば「もう全てのAは出たので、今後Aは出ない。つまりこの場合はもう1枚引いたほうがいい!」みたいな感じです。
みていると意外とシンプルな方法ですが、やはり実行するのは簡単ではないですね。
またカウンティングを防止するための様々な措置も行われています。まあ当たり前といえば当たり前ですけどね。
またWikipediaの情報によると、この一件依頼、ラスベガスのカジノでは毎年MITの新入生の写真を入手するようになったそうです。
映画の内容としてはラスト30分ぐらいまではジム・スタージェス演じるベンの人生ドラマのような感じで、ドキドキハラハラな展開はなかなかありませんでしたが、最後先生を罠に嵌めるところあたりは非常に面白かったですね。
正確にはボコボコにされた後ぐらいでしょうか。コインのすり替えは何となく想像つきました。
しかし友達2人もめちゃくちゃ頭良かった、って展開が想像できませんでした。最高ですね、かなり熱かったです。
ジム・スタージェスを見たいがためだけに見た映画でしたが、映画自体も面白かったことが嬉しい誤算でした。ブラックジャックの面白さも知りましたしね。