ギャングの怖さから見える日本の平和。そしてラストの表現がとても印象的!ただ南アフリカには行きたくなくなるよ、という気持ちを書いた記事です。
ヘロー、オリ(@721st)です。
オーランド・ブルームとフォレスト・ウィテカーが主演の南アフリカの都市ケープタウンを舞台にした映画、ケープタウン(原題:Zulu)ってご存知ですか?
見ている間はホント『怖えーよ、どうかしてるよ…』が止まらない映画となっておりますね。
どこの国だろうとギャングは怖いですが、南アフリカのギャングは一味違うぜ!っていうのがガンガン伝わってきます。ガンガンに…
あらすじ
ある日、南アフリカのケープタウンで、引退した人気ラグビー選手の娘が殺害されるという事件が発生。2人の刑事ブライアン(オーランド・ブルーム)とアリ(フォレスト・ウィテカー)が捜査を続けていくと、少女とある薬物の売人の関係が明らかになる。その危険な薬物は、ここのところ頻発している子供失踪事件の現場に残されていた物と同じで……。
シネマトゥデイより引用
キャスト
・オーランド・ブルーム
・フォレスト・ウィテカー
・コンラッド・ケンプ
・ジョエル・カイエンベ
・インゲ・ベックマン
みんな大好き”オーランド・ブルーム”は「パイレーツ・オブ・カリビアン」、わたし嫌いな”フォレスト・ウィテカー”は「大統領の執事の涙」などで有名な俳優ですね。
レビュー・感想
これ以降は映画のネタバレを含みます。ご注意ください。
日本って平和だよな、って心から思えそうな映画。嫌なこともあるけど、やっぱり平和が一番なんですよね。
だって死んじゃうと意味ないので…この映画ではみんなすーぐ殺されちゃうので…
その理由はもちろんギャングのせいです。
とにかくギャングが怖すぎるよね!もう逆にテンション上がっちゃうぐらい怖かったよねっ!!
ケープタウンでの麻薬ギャングとそれを取り締まる警察の話ですが、大抵この手の映画やドラマだと、裏に汚職警官がいてそいつがすごく悪い、みたいな話がよくあります。
でもこの映画はギャングがすごく悪いです。…いや、悪いっていうんじゃないんだろうな。怖いんだな。
調査でビーチに3人の警察官が向かうシーン。
向こうのギャング(の仲間?)とやりあうのですが、でかい鉈みたいなものを持った奴に手をスパーンと落とされちゃいます。(WHAT !?)
ウォレスト・ウィテカーも話し合おう的なスタイルなのに耳をナイフでグサーっと刺されちゃいます。(WHAT !?)
相手が警察官であろうと「そんなの関係ねぇ!」と言わんばかり。
『はいっ、オッパッピー』なんて言っている余裕なんてありません。再度言いますが日本は平和なんです。
だって想像してください。旅行でビーチに行って『綺麗〜インスタ映えする~♪』なんて言ってスマホでパシャっと写真を撮ってるところを。
そんなとこに「警察…だけども だっけぇど…そんなの関係ねぇ!」って感じの人が鉈とかナイフ持ってるんですよ?
ギャングの恐ろしさは実際に見たことないので分かりませんが、とにかく人が簡単に殺されてしまいます。町の人も同様に。
確実に日本よりも「死が近い国」。これは映画だからではなく、実際に余裕で殺人件数が多いです。
そして言いたいのがラスト。そうです、あの追走です。
いや、歩いてなので追歩ですかね。(どーでもいいか)
あの「何も待っているものなどない」という永遠とも思える砂漠で、絶対に諦めることのない圧力。しかも無言で。
そうなんです。地味なんですよ!激しい銃撃なんかではなく追歩ですから!地味すぎる!
ただね。だからこそ熱い。
敵の親玉はもちろんクズですが、気の毒に思ってしまうぐらい追い詰めていくプレッシャー。
本当に憎しみがなきゃここまでしませんよ。自分も疲れますから。
彼の憎しみをあのような形で表したジェローム・サル監督のやり方(もしかしたら脚本家かな?)は驚きでした。
最後に、全体的に暗い話で、結果的にあんまり救われないこの映画。
でも見た方が良いと、わたしは思います。
「犯罪率が高い!」とか「治安が悪い!」とか情報を見ても、その状況を知ることってなかなかないので。
見た後は『こんな国いきたくないよぉ!』ってなると思います。というかわたしはなりました。
でもそれと同時にすごく美しい自然のある国なんですよね…
なので南アフリカにご旅行予定の人は、ホント気をつけてくださいね。