721番街:本・映画・ドラマのブログ|エンタメ好きのあなたに https://721st.com エンタメ好きのあなたに Thu, 17 Mar 2022 04:08:41 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=6.1.5 https://721st.com/wp-content/uploads/2018/07/cropped-747-32x32.png 721番街:本・映画・ドラマのブログ|エンタメ好きのあなたに https://721st.com 32 32 小説『ハサミ男』殊能将之:ネタバレ感想。脳がバグりました https://721st.com/hasamiotoko/ https://721st.com/hasamiotoko/#comments Mon, 14 Jun 2021 13:37:55 +0000 https://721st.com/?p=4787

こんな方々のために書きました

  • 小説「ハサミ男」読んだ!
  • 他の人の評価が気になる!

作家「殊能将之」さんのデビュー作であり、第13回メフィスト賞を受賞した「ハサミ男」。

【叙述トリックの傑作】として多くの方がおすすめしているミステリー作品です。今回はその感想をご紹介します。

なおこちらの作品、ハマる人にがかっつりハマり、ハマらない人には何も刺さらない、といった評価が多いようです。

ちなみに私は…どちらでもない、と言わせていただきます。気になる方はこの続きをご覧ください。

あらすじ

美少女を殺害し、研ぎあげたハサミを首に突き立てる猟奇殺人犯「ハサミ男」。3番目の犠牲者を決め、綿密に調べ上げるが、自分の手口を真似て殺された彼女の死体を発見する羽目に陥る。自分以外の人間に、何故彼女を殺す必要があるのか。「ハサミ男」は調査をはじめる。精緻にして大胆な長編ミステリの傑作!
出典:講談社文庫より抜粋

レビュー・感想

これ以降はネタバレ含みます。また小説の性質上、私の解釈が作者の解釈と異なっている可能性もあります。

『脳がバグった…』この小説を読んでいるときに感じた感覚を一言で表すならこの一言です。

まず「叙述トリック」に関して。これは私は全然わかりませんでした。そうゆう意味ではかなり良い作品だったと思います。

【叙述トリックの傑作】なんて、騙されるために読んでいるようなものですからね。ちゃんと騙される自身の賢くない知能に感謝したいと思いました。

この手の小説を読んでいる際は基本騙されます。しかし今回はその中でもかなり特殊な体験です。小説を読んでいてこんな感覚になったはきっと初めてだとと思います。

それは答えが明らかになった瞬間、つまりハサミ男=女性だった、と分かったところです。

私の中で、普段無意識に感じるのは「どんでん返し」「大どんでん返し」という違いです。その違いを文字にすると以下のようになります。

小説「ハサミ男」どんでん返しの図

私にとって「どんでん返し」とはつまり【Aだと思っていたものがBだった】という感じ。これでも結構な驚きです。「Aかと思っていたがBか~!」という。数値にしたら70%ぐらいでしょうか。

それに対し「大どんでん返し」は【Aだと思っていたものが音符だった!】という感じ。「BでもなければCでもない!ましてやアルファベットすらない!」という。これはもうビックリです。数値は最大の100%です。

それを踏まえたうえで、ハサミ男はどうだったのか。

小説「ハサミ男」大どんでん返しの図

そうです。文字化けです。『Aかと思っていたが…ん?なんて書いてあるんだ?読めん…』という感じでしょうか。なので数値にしたら0%です。だってわからなかったのですから。

きっと私のレベルをはるかに超えた作品だったのでしょう。今度は瞬時に理解できなかった自身の賢くない知能に怒りすら覚えました。

騙された方はみな同じだと思いますが、【ハサミ男=デブで髪が薄くなった独身のフリーター】だと思ったわけです。

そしてそのフリーター目線の話を呼んでいると思いきや、ある夜いきなりそのフリーターが家に来ます。そしてフリーターだと思っていた人間に対し女性の名を呼びます。

うちのネコ
うちのネコ
どうです?脳がバグってきませんか?

仮にこれが全然違う第三者で、デブのフリーターに向かって女性の名前を呼んだとしたら…『デブのフリーターって男じゃなくて女だったのか!?』というどんでん返しが発生していたと思います。しかしこのハサミ男はちょっと違う…

そこがこの小説のすごいところであり、私の脳をバグらせた瞬間。少し読み進めてようやく脳が正常に作動し始めました。

これがバグではなくびっくり仰天できたのであれば…最高に面白かった小説と言えたと思います。

他の人の評価

レビューサイトなどを拝見すると、一定の割合で「つまらなかった」「ハサミ男=女性と分かっていた」という感想を発見しました。

その理由が、「殺された女性に着衣の乱れがなかったこと(つまり性的暴行されていない)」ことや「ハサミ男の一人称が(わたし)でタイトルがわざわざ【ハサミ男】だったから」など…

私から言わせてもらえば、皆さん頭いいな…という感じです。ただ【叙述トリックの傑作】という本だからこそわかったのではないかと。(まあ私はその点の本と分かっていながら気づけませんでしたが…)

だって女性の体に興味のない男もいますし、一人称がわたしの男性ももちろんいます。これだけで「あー分かってましたよ」というのは少々信じられません。

これ以外にも「女性」というヒントはないものか再読しましたが、細かいところに色々女性ととれる内容が記載されていました。例えばトイレのシーン。

トイレで用を足したあと、立ち上がったわたしは、洋式便器をのぞきこんで仰天した。便器が真っ赤に染まっていたからだ。
出典:殊能将之「ハサミ男」より

トイレから立ち上がった時に尿が真っ赤だったと気づいた。これは女性と断定するヒントですね。最近では座って用を足す男性もいますし、尿が赤いといっても大便と尿を出した、ってことも考えられるので女性と断定はできませんが…(汚くてすいません)

また殺された女子生徒と関係があった体育教師と話す際、その体育教師はこのようにいいます。

「あんた、ひどく生意気な口のきき方するな」
出典:殊能将之「ハサミ男」より

これもやはり女性と断定するヒントですね。相手が男性だった場合は『あんた』とは言わず『お前』が自然だと思います。もちろんこれも断定はできませんが…

しかしこのように様々なヒントが隠されていたのは事実。ずーと「デブで髪が薄くなった独身のフリーター」を想像しながら読んでいた私にはまったく気づきませんでした。

ちょっとした不満

この小説でもう1つのトリックが「医師」というもう一つの人格の登場。この人格がまあよくしゃべるので、若干ウンザリしましたが。

その医師が自分のことを【自分が本当の意識で、ハサミ男のほう(サイコパスな人格)が妄想から作り出されたのもの】といいます。そして最後の入院しているシーンで医師そっくりな男性が入ってきて、それが父親だったというオチ。

この医師の言うことが正しければ、ハサミ男である「安永知夏」は自分を男性だと思っていた、ということでしょうか?そしてその医師の見た目が父親と同じで、なぜか父親のほうが若く見える、というのはどうゆうことなのでしょうか?

うーん。わからない。

そしてハサミ男の犯罪の理由は結局何だったのでしょうか?女子高生ばかりを狙うということは、男子高校生ではだめだったわけで、熟女もおっさんでもなく女子高校生でした。

なによりハサミを突き立てた理由は何だったのでしょうか?ナイフではなくハサミだった理由は?

何かしら意味ありげな女子高生&ハサミという彼女の中の決まりがあったにも関わらず、その理由に関しては語られず…しいて言えば「サイコパスだった」ということだけ。

ズルいと感じたのは私だけでしょうか?

まとめ

いかがでしたか?総評としてまとめると以下のようになります。

3行でまとめ!
  • 真相がわかった瞬間に脳がバグる
  • 高度なミスリードで騙される
  • 全ての謎が明らかにされないのは残念

脳がバグった作品は初めてだったので、そうゆう意味では読んで満足な小説でした。ただしもう少し控えめな大どんでん返しが良かったですね。(わがまま)

他にも小説のレビューを掲載しています。お時間ある方は是非ご覧ください。

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小説『白夜行』東野圭吾:ネタバレ感想。不幸なのはこの2人じゃない https://721st.com/byakuyakou/ https://721st.com/byakuyakou/#respond Sat, 05 Jun 2021 05:27:36 +0000 https://721st.com/?p=4780 作家「東野圭吾」さんの名作として有名な「白夜行」。

800ページ以上というかなり大作。数日で一気に読ませていただきました。今回はその感想をご紹介します。

  • 「白夜行」読んだ!
  • 他の人の評価が気になる!

そんな方はぜひご覧ください。なお、小説のボリューム同様、感想も長くなってしまいました。それも踏まえて、ぜひお付き合いください。

あらすじ

1973年、大阪の廃墟ビルで質屋を経営する男が一人殺された。容疑者は次々に浮かぶが、結局、事件は迷宮入りしてしまう。被害者の息子・桐原亮司と、「容疑者」の娘・西本雪穂――暗い眼をした少年と、並外れて美しい少女は、その後、全く別々の道を歩んでいくことになるのだが、二人の周囲に見え隠れする、幾つもの恐るべき犯罪の形跡。しかし、何も「証拠」はない。そして十九年の歳月が流れ……。
出典:集英社 作品あらすじより抜粋

レビュー・感想

これ以降はネタバレ含みます。また小説の性質上、私の解釈が作者の解釈と異なっている可能性もあります。

『東野圭吾さんの作品の中でおすすめは?』という質問に多くの人があげるのがこの白夜行でした。

実際私も後輩からの推薦で読ませていただいた作品。またアマゾンでのレビューの高さに、読む前からかなり期待感が高くなっていました。

また、日本だけでなく韓国でも映画化された、という情報も聞いており、さらにさらに高まった期待感。元々、東野圭吾さんの作品は過去に数冊読んでおり、かなーり面白かったのを覚えていました。

ここまでくると期待というよりも『絶対面白い小説が読めるんだ、僕って幸せ!』ってところから1ページ目をめくった感じです。

そして読み終わった読みたてホヤホヤの感想は【不快】。この2文字です。

正直なこと言ってしまえば、この作品を「最高傑作です!」なんて言っている人は、どこをどう見て最高傑作と言いたいのか、小一時間問い詰めたいぐらい。逆にいえば「この作品は不快です」と言っている人には、美味しいパンケーキでも食べながら三時間ぐらいあーだこーだ言い合いたい、そんな感じです。

順を追ってつらつらと書かせていただきます。

世間の評価

まずこの白夜行の評価、非常に高いんです。

その理由を探るため、小説を読み終わった後にAmazonのレビューや、個人でやられている読書感想ブログなんかを散策し、皆さんの評価や感想を読んでみました。なんならYouTubeでレビューをしている方のもみましたが…

まず多かったのが『800ページ越えですが引き込まれます!』とか『一度読んだら没頭します!』というような感想。

これは確かに私も思います。多分1冊のボリュームとしては人生過去最厚であろう厚さで、ちょっとした辞書みたいな感じです。私自身もこれを苦になずに読み終えたので、引き込まれたうちの一人でしょう。

これはもう東野圭吾さんの小説としての巧さなのかな、と感じましたね。徐々に明らかになる内容や、新たに起きる謎がページをめくると見えてくるので、必然と手は止まらなくなりました。

またこの本は厚さに比例するかのような「スケールの大きさ」にも高評価を挙げている方がいました。

これは1973年から1992年の【19年間】が詰まっている作品で、その中にかつての日本で起きた出来事やブームがちょいちょい登場します。よって読み終わった後に「長いストーリーを走りきった(見届けた)」というような達成感のようなものが込み上げてきました。

次に目を引いたのは『主人公2人の闇が深かった。』や『2人の生き方が悲しかった…』というような感想。

この2人の根底にあったのは1973年の質屋殺人事件。そこから2人の中で何かが壊れ、何かが生まれた瞬間でもあります。(雪穂自身はそれ以前から心が病むような体験をしていますが)

そこから2人は闇の中の人生を進んでいくことに。その中で他の方もあげていた2人印象的なセリフがこちら。

「俺の人生は、白夜の中を歩いてるようなものやからな。」
出典:東野圭吾「白夜行」より

「私の上には太陽なんかなかった。いつも夜。でも暗くはなかった。太陽に代わるものがあったから。太陽ほど明るくはないけれど、あたしには十分だった。あたしはその光によって、夜を昼と思って生きてくることができたの。あたしには最初から太陽なんかなかった。だから失う恐怖もないの」
出典:東野圭吾「白夜行」より

これらのセリフ通り様々な事件や出来事が彼らの周りにありました。そしてこの2人に対し『切ない』『悲しい』と言った感想も多く見かけました。

最後に評価の中で気になったのは『ドラマ版を見て原作を読みましたが、原作は深かったです』というような感想。

ご存知の方も多いと思いますが、この作品は映像化され、特に山田孝之・綾瀬はるかのドラマはかなり評価が高かったようです。(私は未視聴です)そこから『原作も読んでみよう!』なった方が多いようです。

小説の中では、2人のうちどちらかに関わる相手が次々と不幸になっていきます。そしてその理由や動機、はたまた誰がやったのか、という部分もモヤモヤしたまま明らかにならず話が進んできます。

よって読者はそれを想像しながら読み進めていくわけです。それはこう言った小説を読むときの醍醐味と言ってもいい、読者にとってとっても楽しい時間な訳なんですが…

白夜行。これが微妙すぎると私は思いました…

個人的な評価

白夜行がこれほどまでに高い評価を受けていること。これが本当にわからないんです。

まずやはり触れなきゃいけない桐原亮司と西本雪穂に関して。彼らは自分たちのことを闇の中で歩いてきた、というように話ます。それは読者に「彼らは悲劇によって望まぬ闇へ」のように書かれています。

確かにそうです。幼少期の彼らは完全に被害者で、悲しく辛い思いしかありません。

雪穂に関しては完全な「悲劇」です。これはもう胸が痛くなるほどの「悲劇」。そしてそれを行なっていた男たちには本気で虫唾が走るほどの嫌悪感MAX。

そして、複雑な環境で育ち父親の最悪な部分を見てしまった亮司。父親を殺したことは、決して「正しいこと」とは言えないかもしれませんが、個人的にはよくやったと言いたくなります。

子供の頃にこんな出来事をした2人にとって、その後の人生が普通の人のように明るい人生とはならない、まるで白夜の中を歩くような…そんな気持ちは理解できます。

ただその2人のせいで、白夜ならぬ「真っ黒な闇の底」に落とされた人の気持ち、考えたことあるんかい。

【彼らの心情は出てこない】ということを踏まえた上でも、全くこのことが理解できない私。この本を読んで『切ない』『悲しい』と言っている人は、彼らのこと全く見えてないのではないか?

レイプ未遂をされた友人の江利子。彼女はその後結婚し幸せになったかのように見えますが、心の傷は深く残っています。

そして雪穂のことをいろいろ調べていた探偵の今枝。彼の消息は結局最後まで出てきませんでしたが、推測するに亮司に殺されて埋められた、という線が強いでしょう。

しまいには雪穂の義理の娘となる中学生の美佳。彼女は実際にレイプされてしまいます。彼女のその後の心情は深く出てきていませんが、心の傷は確実に残っているはずです。いや、残らないはずがない。

これをしでかした亮司と雪穂を見て、それでも2人を『悲しい』と言えるのか。

言えないだろ、悲しいのは巻き込まれた人たちだよ!

この他にもたくさんの不幸がありました。個人的に特に胸が痛くなったのは亮司と同棲した女性「典子」。彼女はササガキ刑事がきた際、このように心情を語っていました。

しかしあの写真の人物が秋吉であることを話すと、秋吉にとって取り返しのつかない結果になるような気もした。もう会えないと覚悟していても、彼は彼女にとってこの世で最も大切な人間だった。
出典:東野圭吾「白夜行」より

男女関係で惚れさせたから悪い、と言いたいわけではありません。ただやはり利用されてしまった人を見ることは気持ちいい話ではないです。

この自己中心的とも取れる2人の行動。それが私にとってこの小説の1番の印象であり、それが【不快】でした。

そしてこのドラマの特徴である「亮二と雪穂の接点や心理描写がない」という点。

読んでいる側は「この2人に関連性はあるのか…?」→「ま、まさか…」という感じで「徐々に繋がっていく」感覚に感動した、という方もいたようです。

これは確かに面白かったと思います。ただこれがすごく微妙だと感じた理由は…

2人の何らかのつながりがあるであろう、というのはかなり序盤から分かることでしたよね?

雪穂が学生時代パッチワークで作った小物入れ。そこにはRKとイニシャルが入っており、雪穂は母親の「レイコ」のRと言っていました。そしてその後、亮司がRKとイニシャルの入った小物入れを持っています。

ここで大部分の人が『あ、これは雪穂からのプレゼントかもな?』と感じたはず。するとここで「雪穂と亮司は何か繋がりがあるのかも?」とほんのり見えてきます。

ちなみにこれ、二章です。十三章あるうちの二章です。つまりすごく序盤なんです。

そしてその後色々な事件があり、雪穂と亮司の繋がりがある、という信憑性が徐々に濃くなっていきます。ただし明言はありません。

だから何かあっても『あーこれ亮司が裏で何かやってるんかな?』と強く感じてしまうんです。だから結果的に亮司がやっていた、と言われても『でしょうね!』なんですね。

でも、先ほども言った通り、そのような描写は描かれてないし、雪穂や亮司から「あいつのために」というようなセリフもない。だから、私は途中から別の方向で考えて読んでたんです。

それは、亮司が雪穂のためを思っていろいろ裏で動いていたが雪穂は何も知らなかった、というものです。

つまりパッチワークも偶然似たものを持っていた。雪穂の周りで起きたことも全て雪穂は全然関与していなかった。雪穂は桐原亮司なんて全く知らない人間だった、と。

もちろんそう考えるのは無理があるところもありますが、彼らの接点が描かれていない以上、この可能性は十分あるのではないか?と思ったわけです。

雪穂がすごく周りの人間から褒められるのもそう思った1つの理由でもあります。憧れの女性、完璧な女性。『そんな人いないだろう、こいつは本当は悪のような女なんだ!』と思わせるミスリードをしておきながら、実は雪穂自身その通り素晴らしい女性だった、という。

というか、そのぐらいないと何とも盛り上がりがないなぁ、と思ってしまったのも事実。もちろん、私が予測できなかった部分もありましたが、小説全体の衝撃度で言えば「弱い」です。

読み終わって気づいたこと

読んでいる間は気づかなかったですが、読み終わった後に他の方の感想を見て気づいた箇所があります。

もしかしたら気づいていなかった方もいるかもしれないので一応ご紹介します。

友彦を助けた女性は?

亮司とともにカード偽装を行ったり、違法ソフトを売ったり、最終的にはパソコンショップを彼女と切り盛りした友人の「園村友彦」。

彼は主婦と高校生が体の関係になる、というバイトとして桐原に連れてこられましたが、その後そこで知り合った女性と関係を持ち続けます。そしてある事故でその主婦が死んでしまい、友彦が容疑をかけられてしまいそうなピンチに陥ります。

しかしそれを亮司は助けます。自分の精液を使い友彦を容疑から外れるようにし、さらに彼女が死んでいる時間帯に別の女性を使ってアリバイを作る、と言ったものです。

この時の死んだ女性になりすましたのが「雪穂だった」ということ。

私は全く気づきませんでした。この時亮司は「英語弁論大会の関係者」として雪穂に連絡し、夜抜け出しなりすましたようです。

雪穂と亮司に体の関係は?

これも例の如く描写はありませんは、あったという説が濃厚そうです。

その根拠となりそうなのが、亮司が典子と同棲しているときのこと。亮司はかつて父親が雪穂に迫っているところを見たショックから「女性の膣内に射精できない」という体になってしまいます。

そして典子に対し「口と手」を使ってしてもらおうとしますが、そのとき亮司は典子の手を見て「小さいんだな」と言います。そして典子も「他の女性と比較された」と感じます。

この典子の考えが当たっていれば、亮司は誰かと比べている。それは雪穂ではないか、というものです。

この裏付けとして、雪穂がかつて結婚していた高宮誠との夜の生活でうまくいかなくなったとき、彼はこのように言っています。

セックスができないなら、せめて口や手を使って愛情を表現してほしかったが、雪穂は決してそうゆうことはしない女だった。
出典:東野圭吾「白夜行」より

雪穂はそもそもこの高宮誠という男性を好きではなかった、という描写がありました。このことから、雪穂にとってそうゆう愛情表現は本当に好きな人にしかやらない。そしてそれは亮司だったのではないか。

推測の域は超えられませんが、この考えは当たっているのではないか、と思います。

ドラマ版との違いは?

ドラマは見ていませんが、内容を見るに大きく違うようです。

最も大きいのは「ドラマ内では亮司と雪穂が会っているシーンが描かれていること」。

やはり亮司と雪穂の心理描写がない、ということや2人が会っているシーンがあるか無いかで全然違った印象になります。

よって「ドラマ+原作」または「ドラマのみ」を見た人と、「原作のみ」で見た人の中には感じ方がいろいろ違うのでは無いかと思います。

まとめ

世間の評価の通り、かなり引き込まれた作品でした。しかし「最高傑作か?」「死ぬまでに読んでおくべき本か?」と言われたらNOです。

しかしこのように「人の感じ方」と「自分の感じ方」を測る、という意味では非常にいい経験ができたと思います。

他にも小説のレビューを行なっています。お時間ある方はぜひご覧ください。

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小説『びっくり館の殺人』ネタバレ感想。これはいつもと違う。 https://721st.com/bikkurikan/ https://721st.com/bikkurikan/#respond Wed, 19 May 2021 11:32:58 +0000 https://721st.com/?p=4760 作家「綾辻行人」さんの著書【館シリーズ】。

多くのミステリー小説好きから評価されているこのシリーズ。私自身もこれまで存分に楽しませていただきました。そして今回は全9作品ある中の8作目の作品、びっくり館の殺人。

今回はこの内容と感想をネタバレありでご紹介します!同じくこの本を読まれた方、最後までお付き合い頂けたら嬉しいです!

先に評価を言わせてもらうと…ちょっと残念な感じです!

他の【館シリーズ】のレビュー・感想はコチラ

あらすじ

あやしい噂が囁かれるお屋敷町の洋館、その名もびっくり館。館に住む少年と友だちになった三知也たちは、少年の祖父が演じる異様な腹話術劇におののくが……クリスマスの夜、ついに勃発する密室の惨劇! 悪夢の果てに待ち受ける戦慄の真相とは!? 
出典:講談社文庫 作品内容より

ざっと内容紹介

これ以降はネタバレ含みます。ご注意ください。

物語の主人公「永沢三知也」は 同級生の「湖山あおい」と、その従兄弟の大学生「新名努」の3人で、びっくり館に訪れます。そこには館の主人である「古屋敷龍平」がいるわけでしたが、彼はある部屋で殺されていました。

部屋は完全な密室状態で、人形のリリカがうつろな目をして座っていました。

その後、三知也は父親の仕事の都合で海外へ引っ越すことになっており、その館の少年で友達の「俊生」がこの後どうなるのかすごく気がかりだったが、三知也にはどうすることもできなかった。

その事件の4か月前の8月。

小学6年の夏休みの終わり、三知也は英会話教室の帰りに怪しげな噂の多いびっくり館にて、そこに住む「古屋敷俊生」と出会う。

俊生は体が弱く学校にあまり行っていないので、三知也と同じ歳だが学年は一つ下。家庭教師を雇って家で勉強していた。また、俊生は母と姉を亡くしていて、祖父と2人でびっくり館に住んでいた。

三知也は俊生に、姉が亡くなった原因を聞いたところ二年前に亡くなったことだけ教えてくれ、あとは濁された。

実は三知也にも二年前に亡くなった兄「十志雄」がおり、三知也も詳細は濁した。

そこで三知也は俊生のおじいちゃん「龍平」に初めて会う。

三知也の兄の死因はいじめを苦にしての自殺。いじめの主犯格を巻き添えにして屋上から飛び降りたので仇討ちも兼ねていた。

それにより三知也の母は精神的におかしくなり、両親は離婚。三知也は父親と暮らすことに。

三知也は俊生と会うようになり、ペットを見せてもらったり、家庭教師の新名さんと出会ったりする。そしてびっくり館に興味を持っていた新名さんのいとこでもある同級生の「あおい」とも仲良くなる。

その後、龍平氏が三知也とあおいに「リリカ」を紹介する。リリカとは腹話術用の人形で、龍平氏が腹話術を見せてくれた。途中で龍平氏が発作を起こし、途中で中断することに。

その後、三知也は島田潔に会い、びっくり館がいわくつきなことを教えられる。

ある夜、三知也は俊生に呼び出され、誕生日プレゼントとして仕掛けをとくと開けることができる【秘密箱】をもらう。

そして父親の仕事の関係で三知也は年明けにアメリカに行くことに。

その後、俊生の誕生日会が行われ、三知也とあおいと新名さんの3人は龍平氏の腹話術を見せられるが、その内容に驚愕する。

後日、俊生は龍平氏に虐待を受けているのでは無いかと推測。そんな中今度はクリスマスパーティに誘われることに。

パ―ティ前日、ようやく秘密箱を開けると、中には【Help us】と書かれた紙が入っていた。

そして当日、物語の冒頭の通り龍平氏の遺体を発見する。そしてこれは物盗りによる犯行と断定された。

しかし、真相は違うものだった。この時部屋にいたのはリリカの服を着た俊生だった。

※最初の誕生会で行われた腹話術も人形ではなく俊生が使われていた!なので3人は驚愕したのだった!

3人は殺したのは俊生と思い、彼に同情し事件の形を変えて物盗りによる犯行に見せかけ偽装する。

長い月日の後、三知也はびっくり館へ。そこにはなんと俊生とあおいがいて、梨里香の誕生日を祝おうと誘われる。

そのときの俊生の目にはこの世のものとは思えない色をしていた。

レビュー・感想

まず先に断っておきたいことは、今回の館シリーズは「子供向け」ってことなんですよね。子供のための本「ミステリーランド」というレーベルから出たそうで、今までの大人向けではない、とのこと。

ということで描写も残虐でグロイというのは特になく、今までの館シリーズに比べるとかなりさっぱりした感じでした。

終わった後に他の方の評価をインターネットで発見した際に、「これは子供向けですよ~」とのことを知り、『あー、なるほど』と理解できた感じです。しっくりこなかったのは、私が大人になってしまった、ということなのでしょう。

うちのネコ
うちのネコ
そう考えると、少し悲しいような…

子供向けのせいなのか、読んでいてハラハラすることもなく、なんとなくジトーっと進んでいく展開に合わせてこちらもあまり興奮もせず…

逆に残りページが少なくなるにつれ、『いいのか?!この残りの薄さで解決できるのか?!』と別の意味でのハラハラを味わったほどです。

そして肝心の本全体の評価としては、やはり『うーん…』という感じでした。館シリーズが大好きだったので、期待しすぎていたように思います。

まず今回の最大のトリックに関して、「腹話術の人形が実は俊生だった」というもの。これは確かにびっくりしましたが、読んでいた時の感想は『そりゃズルいよ…』って思いましたね。

確かに読み手の少年「三知也」の伝え方なので、我々に『腹話術の人形が全然別物だったのです!』=『腹話術の人形が実は俊生だったのです!』ってことでもいいと思うんですが、それを言ったら何でもできてしまうような気になりまして。

例えば『腹話術の人形なんて元々いなかったのです!』とか『おじいちゃんではなく、おばあちゃんだったのです!』とか『そもそも僕日本人じゃないんです!』とか…(だから何なのか)

確かに「腹話術の人形が実は俊生だった」とわかった後に再度腹話術のところを読み返すと、かなり狂気です。怖いです。『こいつらヤバいな…』と感じるでしょう。

そうゆう意味での「ホラー要素」を感じれたのは、なかなか面白かったと思います。このようなホラーがあったのは2作目の水車館の殺人以来でしょうか。

そして最後のオチ。正直最初読んでいるときはよくわかりませんでしたが、他の人の感想を読むに【俊生によって仕組まれていた】ということで、さらに言えば【館が住んでいるものに乗っ取った=悪魔にした】というような解釈もありました。

そうゆうことであれば確かに姉の梨里香が母親に「悪魔の子」という理由で殺されたのも、通じるといえば通じます。つまりお母さんが狂っていたわけではなく、狂ってしまった梨里香を殺した「普通の人」だったということですね。(まあ、普通の人は殺したりしないですけど。。)

そして最後に主人公の三知也がびっくり館に行った際に、友達の”あおい”もいて、『これから梨里香の誕生日会』なんて言ってるぐらいですから明らかにおかしいですし、その時の俊生の目が『この世のものとは思えないオレンジ色の…』とのことなんで、もうオカルトエンドですね。

個人的にはやっぱり裏切られた感じです。最後そこに結びつけられちゃったらどうしようもないな、と。

結局おじいちゃんの『なぜこんなことをさせるんだ…』のところや、梨里香の父親というケダモノ。また俊生からのプレゼントにあった”Help us!!”の文字。この辺が何もわからずじまい。

うちのネコ
うちのネコ
これはモヤっとボールを10個は投げたくなっちゃいます。

これらを全て【館が住んでいるものに乗っ取った】ということで、悪の元凶を【館】ってことにすれば、確かに辻褄は合います。というか無理やり合わせられます。

でもそうなっちゃうと解釈次第で何でも可能になってしまうので、私としてはやっぱりモヤモヤは晴れません。

うちのネコ
うちのネコ
追加でもう一個モヤっとボール投げておきます(ポイッ)

ただやっぱり不思議な事件はたくさん起こるとは言え、【館自身が元凶】になっちゃうと今までの館の見方が変わってきちゃうというか。。『じゃあ今までの中村青司が建てた館はなぜ何もないのか?』ってことにもなるので…

やっぱり個人的には【館が住んでいるものに乗っ取った】というのは望ましくない形ですね。あくまで【中村青司のいわくつき】ってぐらいで止めておいてもらったほうが、ゾクゾク感が増します。

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ヒロインが有能さが全く納得できない映画『ジェミニマン』の感想 https://721st.com/geminiman/ https://721st.com/geminiman/#respond Mon, 11 Nov 2019 11:17:32 +0000 http://721st.com/?p=4669

映画”ジェミニマン”でウィル・スミスよりもヒロインが有能すぎて「どうゆうことなの?」と思ってしまった感想を書きました。

自身のクローンと戦う、ウィル・スミスのW主演(?)映画、ジェミニマン(原題:Gemini Man)ってご存知ですか?

とにかく迫力のあるアクションシーン。そしてなんと言っても若いウィル・スミスの登場。

迫力満点だし、若くても年とってもウィル・スミスはカッコいい。ただね、ヒロイン。お前すごすぎないか?

あらすじ

腕利きのスナイパーとして、その名をとどろかせるヘンリー(ウィル・スミス)は、政府からのミッションに臨むが、正体不明の人物から襲撃を受ける。自分の動きや考えを見越しているだけでなく、バイクを使った武術を繰り出す襲撃者にヘンリーは苦戦を強いられる。やがてヘンリーは襲撃者を追い詰め、襲撃者の正体が若いころの自身のクローンだと知る。
シネマトゥデイより引用

キャスト

・ウィル・スミス
・メアリー・エリザベス・ウィンステッド
・クライヴ・オーウェン
・ベネディクト・ウォン

“メアリー・エリザベス・ウィンステッド”はかつてプライベート写真が大量流出してしまった事件の被害者さんです。許せないですな!

レビュー・感想

これ以降はネタバレを含みます。ご注意ください。

どうゆうこと?どうゆうことなの、君!…それがこの映画の感想である。

ウィル・スミス云々よりもこっちが先に感想として出ちゃってるんだから、きっと相当印象深かったのだと思います。

そうなんです。気になっちゃったんです。それは監視役のエージェント”ダニー”のことで…

戦力

一番はこれです。彼女の戦力。これがホント「どうゆうことなの?」です。

彼女が大活躍したのは主に3つ。

  • 貸しボート屋のところでの肉弾戦
  • 襲い掛かるジェミニとの銃撃戦
  • 強化スーツを着たクローンとの戦闘

貸しボート屋のところでの肉弾戦

あの暗い状況での戦い。

確かに苦戦はしましたが見事勝利。しかも相手の歯を抜くという拷問で情報をも奪う有能ぶり。

抵抗されなかったのか?女手1つで相手を押さえつけ拷問し、情報を聞き出したのか?

いや!相手も強力な軍人よ!屈強な男子!絶対強いよ!

襲い掛かるジェミニとの銃撃戦

ここ一番おかしい。

ここでヘンリーから『相手の目か首を狙え』と言われ、極秘特殊部隊相手に正確に撃ち抜き戦ったのか?

伝説のスナイパーと共にあの状況で冷静に戦えるって…とんでもない実力。もしくはポテンシャルが高すぎる。

そして途中足を撃たれ座り込むも、ヘンリーに引きずられながらも応戦…

えっ!?全然大丈夫?死の恐怖とかないの?!

強化スーツを着たクローンとの戦闘

近くなった燃料(?)を空中に投げ、それを撃ち相手を火だるまにするとっさの判断。そして行動…

いやーここは絶対にウィル・スミスの3人が戦わないとダメだと。何ならここが一番の見せ場じゃないと。

もう活躍だけ見たら映画名は「ジェミニマン&ダニー」ですよ、これ。

年齢

なんだか中途半端な年齢。すごく若いわけではないけど、別に年齢が高すぎるわけでもない。

引退をする”ヘンリー”に合わせると、確かに若いのでまあ何となくは理解できるけど…

ただその割には「エージェントの中では新米」みたいな立ち位置。

きっと見た目に貫禄があるせいなのかな。あまり新米感がなく、中堅感がたっぷり…

そして、最後のシーンもその中堅感がそのままオバサン感につながってしまい、うーん。どうゆうことなの?

まとめ

映画『ジェミニマン』。私の感想としては以下の通り。

  • ヒロインが地味に強すぎてウィル・スミスが霞む

アクション映画としてはすごく好きで、特に【屋根の上にいたクローンの動きを読み銃口を構えてたシーン】など最高だったんですけどね…

もうね。いかんせんダニーがね…

”世界一の腕を持つスナイパー”を強調させないとダメでしょう。ヘンリーと同じことをクローン以外がやっちゃダメでしょう。

もう一度気になったら最後。見終わった後に『うーん』と唸ってしまう映画でした。

最後に。

ジェミニマンと聞いて、真っ先にこの人が出てきたそこあなた。友達です。

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あんなカッコイイ悪は無い。映画『ジョーカー』を見た感想はこちら https://721st.com/joker/ https://721st.com/joker/#respond Wed, 23 Oct 2019 23:00:06 +0000 http://721st.com/?p=4655

ホアキン・フェニックス主演の映画、”ジョーカー”のあらすじとキャスト、そして良かったと思ったところを中心に感想を書きました。

バットマンの宿敵”ジョーカー”の誕生を描いた映画、ジョーカー(原題:JOKER)ってご存知ですか?

バットマンの敵としてだけではなく、全てのアメコミヒーロー作品の中でもTOP5に入るであろう有名な悪役(ヴィラン)。

映画としては、すごく良い映画でした。見ることができて良かった。いや中身はアレなんですけどね。

あらすじ

孤独で心の優しいアーサー(ホアキン・フェニックス)は、母の「どんなときも笑顔で人々を楽しませなさい」という言葉を心に刻みコメディアンを目指す。ピエロのメイクをして大道芸を披露しながら母を助ける彼は、同じアパートの住人ソフィーにひそかに思いを寄せていた。そして、笑いのある人生は素晴らしいと信じ、底辺からの脱出を試みる。
シネマトゥデイより引用

キャスト

・ホアキン・フェニックス
・ロバート・デ・ニーロ
・ザジー・ビーツ
・フランセス・コンロイ
・ブレット・カレン

“ザジー・ビーツ”は同じくアメコミ映画「デッドプール2」に出てきた”ドミノ”役の女優さん。

レビュー・感想

これ以降はネタバレを含みます。ご注意ください。

映画としては素晴らしいんじゃないですかね。もう世界で話題になるのもわかる。

私の感想として、一言で言うなら「すごい」映画だった。なんだかまとめるとそうなってしまった。

アーサー

アーサーの普通さ。それが良かった。

のちのジョーカーとなってしまう”アーサー”。演じたのは”ホアキン・フェニックス”

脳に障害があってそれが原因で「笑ってしまう」という病気を持ってる。そんな人は見たことがないので、これがどのくらいの稀な病気なのか(そもそも存在しない?)わかりませんが…

それ以外はいたって普通なんですよね。

コメディアンになりたいっていう夢もあるし、仕事をすることもできるし、親に対しても優しいし、憧れの人だっている。

また怒りも表現できるし、バスで子供がいたら笑わそうとするし。自分の周りの人も良くしてくれた人と嫌いな人とちゃんと分けてる。

そんな普通な人のジョーカーになる過程がうまいなー、と感じましたね。

まあジョーカーという存在はあまりにも強烈なため、誰の心にもいるとは思えませんので、そう考えちゃうと確かにアーサーは普通ではなく特別かもしれませんが…

でもやっぱりあのアーサーの心の中にある”ジョーカー”っていう扉を開けなければ、アーサーはアーサーのまま生きてたんじゃないかな…

ホアキン・フェニックス

もう見入っちゃいました。演技。最後なんて本当ジョーカーでしたよ。

ホアキン・フェニックスの出演した映画はあまり知らないけど、今回の映画で「ほんとすごいな」と思いました。

浅い言葉ですが、気持ちとしてはそれしかないです。だってすごいですもの!

やっぱり「母親の過去のファイルを読んだシーン」が一番すごかったかなぁ。自分が養子として迎えられ、過去に虐待を受けていたというところなど…

もうそっからのジョーカーへの変化がね。なんというか…なんて言ったらいいんだろ(おい)

妄想

アーサーと同じ建物に住んでいた女性”ソフィー”と仲良くしていましたが、結局はアーサーの妄想だったシーン。

あれ、すごい。本当にうまい。

確かに途中ずっと気にはなっていたんですよ。ずいぶん展開早いな、と。なんか見た感じもあまり二人が合ってる感じもしなかったし。

そして私は不運に見舞われているアーサーを見て『まあ、でも彼は彼女がいるしな。そうゆう存在があるだけでも彼は恵まれてるな…』と本気で思っていたのに!

妄想だったんかーい!

母親の遺伝だったのだろうか。それとも心の拠り所が欲しくて彼の脳がそう動いたのか。

なんにせよ、この表現で一気にアーサーの”孤独さ”が前面に出ました。これはホント上手すぎる。

クズがいっぱい

誰でも悪の道に入ってしまいそうなクズばっかりの街、ゴッサムシティ。あんなとこなら、そりゃぶっ壊れてしまう人も出てきますよ。

だからこそジョーカーへの変化が違和感なくて良かった、と思うポイントなんですが。

アーサーの心の中にあったジョーカーの扉を開けたのは、まとめるなら「ゴッサムシティ」です。

だって出てくる奴がクズばっかり…

冒頭のガキども。あんなもん、本当クズですよ。映画始まっていきなりあれって…辛くなりますよ、見てて。

そして3人のエリート証券マン。やばいでしょ。もう人として終わってる。正直あの時『やっちゃえアーサー!』と思ったのは私だけではないはず。

さらに言えばトーマス・ウェイン。相手の親に対して直接『お前の母親はイかれてる』とか言います?

他にもチラホラ出てきましたが、とにかく愛のない街、ゴッサムシティ。

まとめ

映画を見た感想をご紹介しました。まとめると以下の通り。

  • アーサーの人間性を完璧に演じていたホアキン・フェニックスはすごい
  • 妄想でアーサーの孤独さを表現したのがすごい
  • ゴッサムシティはクズばっかり

そりゃ「この街をどうにかしないと…」と立ち上がるバットマンの気持ちもわかります。まあ彼は両親のためっていうのもありますが。

ただ、「精神的に落ち込んでる人が見るとヤバイ」と言っているレビューや情報も見ましたが…そりゃ大げさかな。。

単純にすごい映画。好き嫌いは置いといて、すごい映画だった。

ジョーカーはやっぱり「悪」だと思う。でも、あんなかっこいい「悪」はいない。

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スケールのドでかい自分探し?映画『アド・アストラ』の残念な感想 https://721st.com/ad-astra/ https://721st.com/ad-astra/#respond Wed, 23 Oct 2019 02:42:44 +0000 http://721st.com/?p=4636

ブラット・ピット主演の映画、”アド・アストラ”のあらすじと、ダメだと思ったところを中心に感想を書きました。

死んだと思っていた父親が宇宙の彼方に。そんな彼を探し出そうとする宇宙飛行士の映画、アド・アストラ(原題:AD ASTRA)ってご存知ですか?

予備知識なしに見た映画でしたが、とにかく…眠く…なる…zzz

ブラット・ピットは言わずもがなかっこいいんですけどね。色々残念な部分が多かったのが原因かと…分析します。

あらすじ

地球外知的生命体探求に尽力した父(トミー・リー・ジョーンズ)の背中を見て育ったロイ・マクブライド(ブラッド・ピット)は、父と同じ宇宙飛行士の道に進むが、尊敬する父は地球外生命体の探索船に乗り込んだ16年後に消息を絶つ。あるとき、父は生きていると告げられ、父が太陽系を滅亡させる力がある実験“リマ計画”に関係していたことも知る。
シネマトゥデイより引用

キャスト

・ブラッド・ピット
・トミー・リー・ジョーンズ
・ルース・ネッガ
・ドナルド・サザーランド

“ドナルド・サザーランドは海外ドラマ「24」の主役、ジャック・バウワー役の”キーファ・サザーランド”のパパです。

レビュー・感想

これ以降はネタバレを含みます。ご注意ください。

眠くなります。かなり眠くなる。

私が鑑賞したのが夕方の7時から9時の間ぐらいで、私は幼児ではないので、こりゃ映画のせいでしょう。

まずは残念だった部分を順にご紹介。

時代設定

よくわかんないんです。説明不十分です。途中で「??」なところがよく出てきます。

まず映画の中では月旅行が当たり前になっていたり、火星に基地があったりと、2019年現在の今よりも大部進歩している世界。

なので周りのもの(ipadのようなもの)の進化しているように見えます…が。

それがなんか中途半端にしかわからない。

映画の序盤の方で「軍人の長官から指示されるシーン」や、「ロイの家の中」などでましたが、現代とそんな変わりない。

私は見ていて最初はそこまで進歩を遂げていた世界だとはわかりませんでしたよ。

そしたらいきなり『月にサブウェイ(サンドウィッチ屋)が!?』ですからね。なんかよく分からない不意の突かれ方。

だから月に着いたロイに『月では略奪行為が…』みたいな説明をされても、『ちょいちょい!ってかまず月の情報を!』ってなっちゃう。

話の目的

これは私が予備知識0で行ったのも原因だとは思いますが…

結局これが何のな話だったのか?というのが、最後の最後で『あ〜』ってわかる感じの映画なんです。

私の解釈では、”父親を探しに出たけど、そのことから「自分」というものを見つけ出した男の話”って映画。

違いますかね?どうなんだろ。

でもこれが正しいとして、それがわかりにくい。私は途中までは”父親の謎”を解明する話だと思っていたし…

だから見ていて少し気持ちがフーラフラしちゃう。どの辺に感情移入したらいいかわからない。

シンプルな直球映画を好む私としては、ちょっと変化球でした。

キャラクター

映画を見ていて思ったのは、各キャラの重要性がすごく低い、と思ったこと。

もう”ブラッド・ピット”と”トミー・リー・ジョーンズ”以外はほんと脇役。

”ルース・ネッガ”のことなんてホントよく分からなかった…

彼女の両親はロイの父親のクルーで、殺されてしまった。それはわかりました。

でもその前に…彼女のことがイマイチわからない。

両親を殺した男の息子のロイを恨んでる?うーん、どうなんだ?

そして”ドナルド・サザーランド”に至っては最初の方で脱落してそっから全然出てこないし。

そもそも2人は重要なキャラではないのか?もうちょっとキャラのバックグラウンドが欲しいと思ってしまった私でした。

まとめ

残念なところが多かったこの映画。まとめると以下の通りです。

  • 時代設定が曖昧
  • 話の目的がわかりづらい
  • 脇役が脇役すぎ

まあ「脇役が脇役すぎ」っていうのは主役への注目度が高くなるので悪いこととは思いません。

そして「話の目的がわかりづらい」っていうのもそれを狙っていると思うので、ありと思います。

ただやっぱり眠くなってしまうのは多少原因がここにあるのではないかとも思ってしまう。

しかしね、これはなんというか一括りに「つまらない」というのではないと思います。

宇宙の静けさと壮大な音楽に包まれて眠くなったような…そんな感じかと。

でもやっぱり私は「銃をぶっ放して”アイル・ビー・バック”とか言っちゃう映画」が好きなので、今回の映画は退屈だったと言わざる得ない。

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脱獄映画『大脱出』豪華ダブル出演のダサいところがたまらない! https://721st.com/daidasshutu/ https://721st.com/daidasshutu/#respond Fri, 11 Oct 2019 02:41:13 +0000 http://721st.com/?p=4633

主演の2人も敵もいろいろダサい。でもやっぱりアーノルド・シュワルツェネッガーはシュワッシュワでした、という記事です。

ヘロー、オリ(@721st)です。

シルヴェスター・スタローンとアーノルド・シュワルツェネッガーのW主演脱獄アクション映画、大脱出(Escape Plan)ってご存知ですか?

豪華な2大俳優が難攻不落な監獄である刑務所から脱獄を試みる、というワクワクさんが止まらないあらすじ。

でも実際はなかなかダサい。でもカッコいい。でもダサい。なんかそんな感じです。

あらすじ

陸から離れた海上に存在する、通称墓場と呼ばれるタンカー監獄。ある日、その監獄に、世界でもトップレベルのセキュリティーコンサルタントのブレスリン(シルヴェスター・スタローン)が身に覚えのない罪で投獄される。ブレスリンは、自らが設計に携わったこの監獄から脱出することを決意。しかし、囚人たちのボス、ロットマイヤー(アーノルド・シュワルツェネッガー)がブレスリンの前に立ちはだかり……。
シネマトゥデイより引用

キャスト

・シルヴェスター・スタローン
・アーノルド・シュワルツェネッガー
・ジム・カヴィーゼル
・ファラン・タヒール
・エイミー・ライアン

”シルヴェスター・スタローン”と”アーノルド・シュワルツェネッガー”は映画「エクスペンダブルズ」などでも共演していますね。

レビュー・感想

これ以降は映画のネタバレを含みます。ご注意ください。

『やいやいやい。なんだかダサいやないかい。』

と、おじさんがクレームいれちゃいそうな映画「大脱出」。

いきなりですが私がダサいと思ったのはラストです。そうです、最後のレイとホブスの決着のシーン。

あれは…かなりダサかった…ですね!

敵の近くにあった引火性のドラム缶めがけて銃を撃つレイ。それを撃つ瞬間の『ボォーン』ってセリフ。

それを見たホブスの『ハッ…』という薄ら笑い。

そしてその2人の決着を捨て台詞で締めるシュワちゃん。

なかなかダサいやないかい。これをOKとする監督。まずいんやないかい。

色々ド派手でね。激しい戦いがあってね。とうとう脱出するというまさに「大脱出」という映画の見どころですよ。

それがダサかったらね、もう全てが海の藻屑ですよ。

うちのネコ
うちのネコ
”船”だけにね

キャラ的に言ったら監獄長のホブスもダサいなぁと思っちゃいました。

彼はいわゆるただの設計者だと思うんですが、なぜあんなに偉そうなのか。

どこまでの権限があるのか。というかあの小物感はなんなのか。

そして様々な拷問的な行動をするくせに、情報に関しては相手が言ってくるまでしっかり待つ、っていうのはなんなのか。

でもスーツはめちゃくちゃ決まってるっ!!

あと、刑務所の中の看守がマスクマンだったのは…いい!なんかカッコイイ!センスがいい!

ってことはあれを採用したホブス、ダサくはないのか?…いや、だめだ。あの『ハッ…』という薄ら笑いが忘れられない。

ということで結果【ダサい】ということにさせていただきます。

あとはやっぱりシュワちゃんが良かった…

もうシュワッシュワですよ。

最初の方はレイに頼りきりですし、質問攻めで。水攻め拷問とかされちゃうし…

脱出までは完璧にレイのお手伝いさんになってました。威厳は感じられません。

でもね、そこが最後を盛り立てるいい感じのハードルに。

船のデッキに出てヘリでマシンガンを手にしたあのシーン。もうシュワッシュワ!

ということで北川景子さんのシュワッシュワを発見しましたので、これを見てみんなでニッコリしましょう。

マシンガンをもったシュワちゃん、完璧にスイッチが入ってましたね。ベタな感じでちょっとダサいけど…

ただね。

やっぱりすごいのが最後。あんなに頼りなくてちょっとダサかったロットマイヤーの正体がわかった時。

威厳が違うんですね。もう”THE アーノルド・シュワルツェネッガー”になっていました。

やはりこうでなくっちゃ!

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美女もヌルヌル映画『クローズド・バル』はツッコミ要素がたくさん https://721st.com/closedbal/ https://721st.com/closedbal/#respond Sun, 06 Oct 2019 23:33:10 +0000 http://721st.com/?p=4617

ストーリーが進むにつれて『なんでだよ!』が止まらないスリラー。私が盛大に『なんでだよ!』と思ってしまったところを紹介する記事です。

ヘロー、オリ(@721st)です。

スペインのマドリードを舞台にしたスリラー映画、クローズド・バル 街角の狙撃手と8人の標的(原題:Bar)ってご存知ですか?

バルから出た人間がいきなり殺されてしまったことから、お店の中から出れなくなってしまった人々。

緊迫した状況で行動する彼らに対し、私は『なんでだよ!』と言わざるを得ませんでした。

あらすじ

常連たちで賑わうマドリードのバルに突如銃声が鳴り響く。バルを出た客が頭を撃ち抜かれたのだ。客たちは外に逃げることもできず、パニックに陥っていくが…。
Netflixより引用

キャスト

・ブランカ・スアレス
・マリオ・カサス
・カルメン・マチ
・ハイメ・オルドニェス
・テレレ・パベス

ブランカ・スアレスさんは「美女と野獣」の美女役としても有名。なおディズニーの実写化のほうではないです。

レビュー・感想

これ以降は映画のネタバレを含みます。ご注意ください。

『なんでだよ!』

映画を見ていてこんな一言が出てきた方がいたら、私たちはもう友達です。

関西の方はもちろん『なんでやねん!』だと思いますが、それでも友達です。

よく閉じ込められた系の映画はありますが、その閉じ込められたメンバー同士に共通点がある、っていうのがありがちなパターン。

でも、今回のはそうではなく”ただ運が悪い人”たち。

そんな”ただ運が悪い人”の行動に対して『なんでだよ!』と心で叫んでしまったシーンをご紹介します。

政府の企み

取り残された彼らの予想が正しければ、政府は被害を止めるために店にいた人を殺し「火事」ということで処理しようとしましたが…

ただ、それってうまくいったのでしょうか?

あんな白昼堂々射殺された人がいて、それは他の人もたくさん見ていました。

でも結果それは報道されず、大きな火事のことだけがニュースに…警察よ、もうちょっとなんとかならなかったのか。

さすがに見ていた人は疑問に思ってるはず。

銃で殺された人を見た一般人が『今人が撃たれた!』といってニュースを見たら『火事です』だったら…

それこそ『ナンデダヨ!』って言っているはずです。

おばさんの急な決意

感染した体の治療薬的な血清。数が足りないため一人の男性を殺そうとしたおばさん”トリニ”

結果その行為がバレてしまいました…それにより責任を取って殺そうとしたおばさんが殺されることになります(?)

しかし引き金を引けないナチョに対して『いいのよ、私が自分で…』と自ら銃で自害…

いや…『なんでだよ!』

まずなんでおばさんがあんな簡単に死を受け入れているのかわかりませんが…(多分字幕になってないだけでそうゆうところがあったのか?)

まるで貴方はジャンヌ・ダルクかと言わんばかりのかっこよさ。

騒いでるだけのおばちゃんじゃないんかい。スロット好きのおばちゃんじゃないんかい。

ホームレスの覚醒

とにかく『なんでだよ!』ポイント満載、イスラエルさんです。

まず、あのカフェの女亭主との関係…どうゆう関係?なんか『お金はいらない』とか言われてたし、息子とかではないよね?

やたら聖書の内容と思われることを説き伏せいわゆる”ちょっと危ないやつ”みたくなっていたと思ったら、銃を持った瞬間に極悪マフィアみたいになっちゃって。

そして最後は『友達だと思ってた!』とやっぱり”ちょっと危ないやつ”に戻っちゃってたり…

そして一番はあの体!『なんでだよ!』

いい体すぎでしょ!あんな体、簡単には手に入らないよ!しっかりトレーニングしてプロテインとってる!とってる!

結局一番ヤバいやつ

ナチョです。まともに見えて、なんだかんだ一番ヤバい。

そもそもナチョよ、なぜバッグを隠す?中には何にも怪しいものは入ってないのに。そして結果バレてるし。

そしてこいつも銃を持ったら極悪マフィアみたいになっちゃうし。

エレナに対しても『君が俺のことを好きなことは知っている』と自信たっぷり(これは結局当たってたのかな?)

そして最後はいい顔で『受け取れ』と…下に落ちていく姿はまるでタイタニック。(ファンの方、怒らないで)

もう静かに『なんでだよ…』です。

仮に生き残ってたとしても…『エレナ、彼とは付き合わない方がいいぞ!』と私はアドバイスします。

うちのネコ
うちのネコ
破局は見えてるよ

まとめ

”なんでだよ!”が詰まった映画でしたね。

極限状態では人間はおかしくなっちゃう、というのはしっかりすぎるほど伝わってきました。

あと普段からあまり太りすぎないようしましょう。それと充電器も持ち歩きましょうね。

あとバッグに下着もいれとかない方がいいね、気まずいからね。

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警察…そんなの関係ねぇ!映画『ケープタウン』のラストが熱い https://721st.com/capetown/ https://721st.com/capetown/#respond Sat, 05 Oct 2019 23:21:25 +0000 http://721st.com/?p=4614

ギャングの怖さから見える日本の平和。そしてラストの表現がとても印象的!ただ南アフリカには行きたくなくなるよ、という気持ちを書いた記事です。

ヘロー、オリ(@721st)です。

オーランド・ブルームとフォレスト・ウィテカーが主演の南アフリカの都市ケープタウンを舞台にした映画、ケープタウン(原題:Zulu)ってご存知ですか?

見ている間はホント『怖えーよ、どうかしてるよ…』が止まらない映画となっておりますね。

どこの国だろうとギャングは怖いですが、南アフリカのギャングは一味違うぜ!っていうのがガンガン伝わってきます。ガンガンに…

あらすじ

ある日、南アフリカのケープタウンで、引退した人気ラグビー選手の娘が殺害されるという事件が発生。2人の刑事ブライアン(オーランド・ブルーム)とアリ(フォレスト・ウィテカー)が捜査を続けていくと、少女とある薬物の売人の関係が明らかになる。その危険な薬物は、ここのところ頻発している子供失踪事件の現場に残されていた物と同じで……。
シネマトゥデイより引用

キャスト

・オーランド・ブルーム
・フォレスト・ウィテカー
・コンラッド・ケンプ
・ジョエル・カイエンベ
・インゲ・ベックマン

みんな大好き”オーランド・ブルーム”は「パイレーツ・オブ・カリビアン」、わたし嫌いな”フォレスト・ウィテカー”は「大統領の執事の涙」などで有名な俳優ですね。

レビュー・感想

これ以降は映画のネタバレを含みます。ご注意ください。

日本って平和だよな、って心から思えそうな映画。嫌なこともあるけど、やっぱり平和が一番なんですよね。

だって死んじゃうと意味ないので…この映画ではみんなすーぐ殺されちゃうので…

その理由はもちろんギャングのせいです。

とにかくギャングが怖すぎるよね!もう逆にテンション上がっちゃうぐらい怖かったよねっ!!

ケープタウンでの麻薬ギャングとそれを取り締まる警察の話ですが、大抵この手の映画やドラマだと、裏に汚職警官がいてそいつがすごく悪い、みたいな話がよくあります。

でもこの映画はギャングがすごく悪いです。…いや、悪いっていうんじゃないんだろうな。怖いんだな。

調査でビーチに3人の警察官が向かうシーン。

向こうのギャング(の仲間?)とやりあうのですが、でかい鉈みたいなものを持った奴に手をスパーンと落とされちゃいます。(WHAT !?)

ウォレスト・ウィテカーも話し合おう的なスタイルなのに耳をナイフでグサーっと刺されちゃいます。(WHAT !?)

相手が警察官であろうと「そんなの関係ねぇ!」と言わんばかり。

『はいっ、オッパッピー』なんて言っている余裕なんてありません。再度言いますが日本は平和なんです。

だって想像してください。旅行でビーチに行って『綺麗〜インスタ映えする~♪』なんて言ってスマホでパシャっと写真を撮ってるところを。

そんなとこに「警察…だけども だっけぇど…そんなの関係ねぇ!」って感じの人が鉈とかナイフ持ってるんですよ?

うちのネコ
うちのネコ
チントンシャンテントン、チントンシャンテントン

ギャングの恐ろしさは実際に見たことないので分かりませんが、とにかく人が簡単に殺されてしまいます。町の人も同様に。

確実に日本よりも「死が近い国」。これは映画だからではなく、実際に余裕で殺人件数が多いです。

そして言いたいのがラスト。そうです、あの追走です。

いや、歩いてなので追歩ですかね。(どーでもいいか)

あの「何も待っているものなどない」という永遠とも思える砂漠で、絶対に諦めることのない圧力。しかも無言で。

そうなんです。地味なんですよ!激しい銃撃なんかではなく追歩ですから!地味すぎる!

ただね。だからこそ熱い。

敵の親玉はもちろんクズですが、気の毒に思ってしまうぐらい追い詰めていくプレッシャー。

本当に憎しみがなきゃここまでしませんよ。自分も疲れますから。

彼の憎しみをあのような形で表したジェローム・サル監督のやり方(もしかしたら脚本家かな?)は驚きでした。

最後に、全体的に暗い話で、結果的にあんまり救われないこの映画。

でも見た方が良いと、わたしは思います。

「犯罪率が高い!」とか「治安が悪い!」とか情報を見ても、その状況を知ることってなかなかないので。

見た後は『こんな国いきたくないよぉ!』ってなると思います。というかわたしはなりました。

でもそれと同時にすごく美しい自然のある国なんですよね…

なので南アフリカにご旅行予定の人は、ホント気をつけてくださいね。

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緊張感のない金庫争奪戦!映画『バンク・ジョブ』は実話がモデル https://721st.com/bankjob/ https://721st.com/bankjob/#respond Fri, 04 Oct 2019 23:07:22 +0000 http://721st.com/?p=4611

グダグダの銀行強盗でイライラ!でもサフロン・バロウズが美しいから、どうでもいいか♪、という気持ちを書いたブログです。

ヘロー、オリ(@721st)です。

1971年にロンドンで実際に起こった銀行強盗事件をモデルしたジェイソン・ステイサム主演の映画、バンク・ジョブ(原題:The Bank Job)ってご存知ですか?

実際にイギリスのロンドンで起きた『ウォーキートーキー強盗』という事件をモデルに作られた映画。ちなみにウォーキートーキーとは無線機です。

とにかくゆる〜い感じで、こっちは『もっと真剣に銀行強盗しろよっ!』となぜか犯罪を応援してしまいたくなる映画でした。

あらすじ

1971年、イースト・ロンドンで中古車店を営むテリー(ジェイソン・ステイサム)は資金繰りに頭を悩ませていた。そんなある日、彼は昔なじみのマルティーヌ(サフロン・バロウズ)から銀行強盗の話を持ちかけられる。早速彼は仲間のケヴィン(スティーヴン・キャンベル・ムーア)とデイヴ(ダニエル・メイズ)に相談し、実行を決める。
シネマトゥデイより引用

キャスト

・ジェイソン・ステイサム
・サフロン・バロウズ
・スティーヴン・キャンベル・ムーア
・ダニエル・メイズ
・ジェームズ・フォークナー

なお、銀行員の一人がローリング・ストーンズのボーカル”ミック・ジャガー”だったそう。わたしは全然気づかなかったですけどね。

そしてマルティーヌ役の”サフロン・バロウズ”は身長183cm、股下95㎝の9頭身というオバケです。

レビュー・感想

これ以降は映画のネタバレを含みます。ご注意ください。

事の発端はある人のスキャンダルが原因。

それを隠そうとする人たちと、それを利用して悪事を働く人たちと、ポルノ映画の監督と、お金が目当てのこそ泥たちの金庫争奪戦。

そうです。ここだけ見たら、コメディみたいです。

で、実際映画の中はどうなのか?

はい、私からしたらコメディです。

渋い声でおなじみの”ジェイソン・ステイサム”を中心に集められた彼の旧友や、他のエキスパートなこそ泥(なんだそりゃ)、そして美女。

このへんがもうね、ホント緊張感なし。

私がこのチームの一員だったらこう言います。

『金庫でワイワイすんなよっ!出てからやろうよ!』

そしてチキンを注文したティムに対してはこう言います。

『なんで今チキン頼むんだよ!後でみんなで食べに行こーよ!』

うちのネコ
うちのネコ
ルパン三世を見習え

そしてこのユルい感じは警察側にも。

刑事が叫ぶ『MI-5もMI-6も区別がつかん!』ってセリフにはフフってなりました。刑事さんでもわからんのかい。

でもWikipediaの情報によると、イギリス政府は1994年までMI-6の存在を公式には認めていなかった、とか…

そりゃわからん人もいっぱいいるよね。

とにかく映画は非常にシリアスな感じながら、それでいてユルい。見ているこっちはイライラでした。

ま、マルティーヌがセクシーなのでそのイライラ度は「0」になっちゃいましたけどね。

うちのネコ
うちのネコ
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マーゴット・ロビー出演『スーサイド・スクワッド』は恋愛映画です https://721st.com/suicidesquad/ https://721st.com/suicidesquad/#respond Fri, 04 Oct 2019 01:48:52 +0000 http://721st.com/?p=4608

ただハーレイ・クイーンに恋しちゃったよ、という事実を書いた記事です。

ヘロー、オリ(@721st)です。

ヒーローの敵、つまり”ヴィラン”が戦うアクション映画、スーサイド・スクワッド(原題:Suicide Squad)ってご存知ですか?

アメコミの1つ”DCコミックス”が出版しているコミックのキャラクターが作品の枠を超えて1つの世界で戦う『DCエクステンデッド・ユニバース』シリーズ。

悪党たち(ヴィラン)が集結し、新たな敵を倒すという新たな視点…これはもうワクワクさんです…が!

これ…私にとってはただの恋愛映画でした。

あらすじ

世界崩壊の危機が到来。政府は、最強のスナイパーであるデッドショット(ウィル・スミス)や、ジョーカー(ジャレッド・レトー)に夢中のハーレイ・クイン(マーゴット・ロビー)ら、服役中の悪党たちによる特殊部隊“スーサイド・スクワッド”を結成する。命令に背いた者、任務に失敗した者には、自爆装置が作動するという状況で、寄せ集めの悪党たちが戦いに挑む。
シネマトゥデイより引用

キャスト

・ウィル・スミス
・ジャレッド・レト
・マーゴット・ロビー
・ヨエル・キナマン
・ヴィオラ・デイヴィス
・カーラ・デルヴィーニュ

ジャレッド・レトは映画「ダラス・バイヤーズクラブ」でアカデミー賞やゴールデングローブ賞を受賞しています。

レビュー・感想

これ以降は映画のネタバレを含みます。ご注意ください。

そうか。これは…恋だ。

そう感じたのは映画館からの雨の帰り道でした。

そうです。ハーレイ・クイーンの毒に犯されてしまった私なのです。

もうこの映画は彼女のための映画だといっても過言ではなかった…私の目には彼女以外の出演者は全て霞んでしまっていたのだ。

ハーレイ・クイーンとはジョーカーの彼女。ジョーカーに負けず劣らずのクレイジーさ。

でもね。決してジョーカーに嫉妬の気持ちはない。

彼女の愛は見る人すべてに平等に与えられるから…

…『いい加減にしろ!』という声が聞こえてきそうなんでやめます。

とにかくLOVE !! ハーレイ・クイーンにLOVE !! マーゴット・ロビーにLOVE !!

もうホント魅力たっぷりでね。最高でした。

通常のヴィランと違って、特殊な能力はないんです。やっていたことは2つだけ。

バットを使って相手をぶん殴る、通称「ファンキースタイル」。

でかい銃で容赦なく相手をぶっ放す、通称「アーノルド・シュワルツェネッガースタイル」。

だけど強い。かなり強い。敵を恐れないクレイジーさがその秘訣でしょうね。

そしてハーレイ・クイーンという役にはまっていたのが“マーゴット・ロビー”

魅力はシンプルに可愛い!セクシーなんだけど、時折見せる子供っぽいところも可愛い。

ハーレイ・クイーンがいわゆる異常者というかクレイジーというかサイコパスというか…

なので、『そんなヤバい人なのに可愛いっ!』ていうギャップが見事に表れていていました。

そしてあの格好!

お尻に見惚れていました。いや、全米が見惚れていました。

ストーリー展開がありえないとか、こんなの無茶苦茶だとか言っているレビューも多いですが、それを気にする必要はありません。

ただ映画(お尻)を楽しむ。そんなのもあっていいと思います。

なお、映画を観た日から2日連続で夢にハーレイ・クイーンが出てきました。

これを「恋」と呼ばないのであれば、この気持ちは何なのでしょうか。

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時計台だけではない!映画『プロジェクトA』私が選ぶ3つの見所! https://721st.com/projecta/ https://721st.com/projecta/#comments Tue, 17 Sep 2019 15:34:56 +0000 http://721st.com/?p=4529

時計台からの落下が有名だが、見所はそこだけではない。じゃあどこなのか。全部です、って気持ちを書いた記事です。

ヘロー、オリ(@721st)です。

ジャッキー・チェン主演の香港アクション映画、プロジェクトA(原題:A計劃)をご存知ですか?

予告編の時点でだいぶいいアクションシーンが映し出されていますが…

ちなみにこの映画、言わずもがな名作。でもね、『時計台のシーンが最高だよね〜』とか言ってる人。待ってくれ。もっとあるんだ。

あらすじ

20世紀初頭の香港。ドラゴンが属する海上警察と、宿敵ジャガーが属する陸上警察は犬猿の仲。だが、非道の限りを尽くす海賊撃滅のため合同作戦を展開することに。
Netflixより引用

キャスト

・ジャッキー・チェン
・サモ・ハン・キンポー
・ユン・ピョウ
・ラウ・ハクスン
・ディック・ウェイ

主役の”ジャッキー・チェン”は監督、武術指導、脚本も担当していて、主題歌まで歌っちゃってる…

もうジャッキーのジャッキーによるジャッキーのためのジャッキージャッキー映画なのです。

レビュー・感想

これ以降はネタバレを含みます。ご注意ください。

やっぱり有名なのは、時計台からの落下。ジャッキー・チェンの命をかけたスタントはほんとすごい。

でもね。見所はそこだけじゃない。全部なんです。

と言っても際限ないと「全部最高なんです」と安い感想になってしまうので3つに見所を絞りますよ。

さて、見所紹介の前にとりあえず聞きましょう。ジャッキー・チェンさんで「東方的威風」。

水上警察と陸上警察の乱闘シーン

この乱闘シーンはこれ以降のアクション映画に色々影響を与えたんじゃなかろうか。そんな風に思わせてくれる素晴らしいシーン。

この乱闘、時間にしたら4分程度なんですよ。でも本当いいところ、みんな詰まってます。

好きなところ、まとめました。

・止めるつもりが最初に始めちゃうジャッキー
・流れた音楽に合わせて『わあぁあぁあ!』
・止めに来た警察官の顔が”THE香港映画”
・あんな状況でもパスタを用意できる店

他にも素晴らしいアクションとコメディ要素満載で、とにかくこの4分は誰もが目を離せない4分です。

いや、「離せない」じゃなく「離さない」4分。そんだけ魅力的なんです。

ジャッキー・チェンとユン・ピョウのバトルも最高ですが、細かいところもしっかりあってそれも楽しい。

よく見るとやられて「ぐでーん」となってるやつもいるし、頭抑えて痛がってるやつもいる…

映画の序盤にして素晴らしい見所の1つ。

水上警察の訓練シーン

陸上警察の管理となってしまい、訓練をさせられる海上警察のやつら。

厳しく嫌がらせのような指導が続く中、必死に頑張るジャッキーたちが良い。

例えば…

女の子たちを見て私語を話したため『1000回言ってこい!』と指示された2人を見ながらみんなで『あははは』と笑うとこ。

夜中に緊急招集として起こされ、『便所に行って寝ろ』と指示され、トイレに向かって『わあぁあぁああ』と突撃しゃうとこ。

体を洗うのも迅速に!ということで『10秒で洗え!』との指示で、結果全然洗えてないとこ。

もうね、かわいすぎます。そしてこの「かわいい」っていうのがポイント。

なんか上官とのやりとりが結果かわいい感じになってるから、総じていい感じになってる気がする。

「面白い」ってなると、指導をしているユン・ピョウに対して『偉そうにっ!』となりますが、「かわいい」だからソレがない。

かわいいは正義なんです。

自転車での逃走シーン

これは完璧に想像なんですが…

この自転車での逃走シーンが一番撮影に苦労したと思う。そしてなおかつ一番アイデアを必要としたところでもあると思う。

そして何がいいって、それは「自転車」なんですよね。

アクション映画とか見てて、例えばピストルで撃たれるシーンとか、棒で殴られるシーンとか。『痛そー』ってなりますよね。

でもそれって、実際に経験している人少ないと思うんですよ。

だからなんとなくの想像で痛いと感じると思うんですが…

でもね。自転車って大体みんな乗るから。あの転んだ時の「痛さ」。みんな知ってると思うんです。

だから自転車乗ってる時のアクション(アクシデント)ってより想像しやすい、っていうのが私の持論。

後ろや横に逃げられない状況で自転車乗ってて、前から長い棒を持った人が自分めがけて突っ込んできたらどうです?

めちゃくちゃ怖くないですか??

そんなシーンを大胆かつコミカルに表現してる。これも見所の1つでしょう。

まとめ

結構前半部分に偏ってるけども、勘違いはしないでいただきたい。

全部いいんですよ。ほんとにぜーんぶ。

顔面を思いっきり蹴られ悪党の汗が飛び散るシーンも、海賊の親分がどー見ても35歳には見えないところも。

たくさんあります。だからこの映画の好きな部分がかぶったらすごくいい相性なんです。

気になる異性がいたら聞いてみよう。そして運命の相手を見つけよう。

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その婚活作戦名は”プロジェクトA”
ジャッキー映画『ポリスストーリー/香港国際警察』ネタバレ感想!今では60歳を超えたジャッキー・チェン。そんな彼の代表作の1つといえば、ポリス・ストーリー(原題:Police Story) 監督...
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ビックバンセオリー シーズン3 私のオススメエピソード5選! https://721st.com/bigbangtheory3/ https://721st.com/bigbangtheory3/#respond Mon, 16 Sep 2019 02:49:12 +0000 http://721st.com/?p=4520

人気海外ドラマ『ビッグバン・セオリー』のシーズン3(全23話)の中で私の好きなオススメ回を紹介する記事です。

ヘロー、オリ(@721st)です。

4人のオタクと1人の美女を中心に毎回繰り広げられる大人気のコメディドラマ、ビックバン★セオリー(The Big Bang Theory)をご存知ですか?

映画版ですがシーズン3の予告編

なお前シーズン2の私の好きなオススメエピソードを5つ紹介しました。

ビックバンセオリー シーズン2 私のオススメエピソード5選!2007年から放送が開始され、すでに12シーズンまで製作されることが決定している大人気のコメディドラマ、ビックバン★セオリー(The B...

今回はシーズン3(2009年)のオススメエピソードの紹介です!もう10年前になっちゃうのか…

なお、シーズン3はたくさんの新キャラが登場するとっても大事なシーズンでもあるよ!

シーズン3のおすすめエピソード

これ以降はネタバレを含みます。ご注意ください。

第5話 カードゲームと復讐の法則

ラージが500ドルの賞金を欲しいがためにカードゲームの大会にシェルドンを誘います。

シェルドンは驚異的な記憶力でこのカードゲームが超得意!

でも、やりがいのない戦いには興味がなく、ラージの誘いには乗らなかった…のですが。

なんとその大会にスタートレックに出演していた俳優のウィル・ウィートンが出ると知り、参加を決意。

そう、シェルドンはウィル・ウィートンの事がすごく嫌いだったのだ!

その理由は本編にて…

なおこの回の私のオススメ理由の1つは、この回でシェルドンが使う”Silence !!”(黙れ!)。

これがめちゃくちゃお気に入り。私生活で使っちゃいました。

第10話 ゴリラ・プロジェクトの法則

バーナデットという可愛い(&巨乳)彼女をゲットしたハワード。

そんなバーナデットがレナードの研究に興味を持ち、レナードは実験の見学に誘います。

それがおもしろくないハワード。クレイジーになっちゃうのでみんなで見ましょう。

そしてレナードの仕事の内容の知りたいペニー。

ペニーはシェルドンに色々教えて欲しいと頼みますが、シェルドンは本気!

物理学の1から教えようとしますが、それがもう本気すぎ!(シェルドンからしたら基本のこと)

うちのネコ
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ちゃんと指導を受けたらめっちゃタメになりそうなやつ

『古代ギリシャの暑い夏の夜…』の入り方が癖になっちゃいます。

第14話 アインシュタインと転職の法則

研究で行き詰まり、寝ることも忘れてしまうほど考え込むシェルドン。

そのせいで制汗剤と間違えてバターを体に塗ってしまうほど…笑

解決の糸口を掴むために「退屈な仕事」をすると言い出し、その仕事が【チーズケーキファクトリー】で働く事。

そう、ペニーの仕事です。

果たして、シェルドンは研究の成功を掴めるのか?

なお、この回で出てくるシェルドンとレナードの”ボールプール”でのやりとりが最高に…ほっこり。

第18話 スピーチと消えたズボンの法則

この回はいつもの4人とペニーが協力していく個人的に大好きなエピソード。

学長賞を獲得したシェルドン。晩餐会でスピーチをする事になったが…

実はあがり症のシェルドン。大勢の人の前で話すのは苦手なんだそうです。

相手が一人なら知らない人でもガンガン言っちゃうくせにね

そのためにいつものメンバーが自分の得意なことでシェルドンのあがり症を克服させようとしますが…

個人的にはペニーの方法は結構好き。ペニーの言っていることは意外と的を得ている気がします。

実際のスピーチのシーンとその後のシーン。もうホントおもしろい。最大の見所です。

なお、この回がシーズン3で一番オススメしたいベストエピソードなのですよ!

第22話 オタク4人の出会いの法則

なぜレナードとシェルドンが一緒に住むことになったか?そしてハワードとラージのとの出会いは?

それを知ることができる、ある意味貴重なエピソード。

時代を感じる服装や髪型も見ることができて良いです。特にハワードが良い感じ。

ちなみにこのエピソードって実はすごいことやってると思う。

シェルドンはレナードを実際命を救ってるし。

シェルドンの暮らしぶりを見てたら多分レナードに出会わなければすごく寂しい生活をおくっていたと思う。

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シェルドン自体は「寂しい」とか思っていないかもだけど!

日本ではシェアハウスってそこまでメジャーじゃないけど、このエピソード見るとシェアハウスしたくなっちゃうかもしれません。

まとめ

シーズン3からは今後メインキャラになる2人の新メンバー”バーナデット”と”エイミー”が登場!ここから一気に幅が広がります。

また、今回紹介できませんでしたが、第16話では今は亡きマーベルの生みの親である”スタン・リー”が登場します。

マーベルファンはここも見ておきたい!

なお、シーズン1とシーズン2と比べて、ベスト5が選びにくかった…ということはおもしろいエピソードが多いということ!

何度も見れちゃうおもしろさ。さっそくみましょう!

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私は少なくとも10周してる

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退屈!寝落ち確実の実話映画『6日間』はまるで強力睡眠薬でした https://721st.com/6days/ https://721st.com/6days/#respond Sun, 15 Sep 2019 12:59:51 +0000 http://721st.com/?p=4509

何度も寝落ちし、見終わるまでにかかった日数は3日!退屈すぎた映画のマイナスポイントをひたすら書いた記事です。

ヘロー、オリ(@721st)です。

1980年のイギリスにて実際に起こった話に基づくヒューマンドラマ映画、6日間(原題:6 Days)をご存知ですか?

英語版予告

とにかく退屈。見所は最後の約20分間。ただしそれもそんなに盛り上がることない…!意地で観てしまった1時間35分だった…

あらすじ

1980年。武装したテロリストらが駐英イラン大使館を占拠した。緊迫が高まる中、立てこもり6日目を迎え、ついに英陸軍特殊部隊SASが突入作戦を決行する。
Netflixより引用

キャスト

・ジェイミー・ベル
・アビー・コーニッシュ
・マーク・ストロング
・イーモン・エリオット
・ベン・ターナー

ジェイミー・ベルが演じた”ラスティ・ファーミン”は、アドバイザーとして映画製作に協力していたようです。

レビュー・感想

これ以降はネタバレを含みます。ご注意ください。

眠い…日本よ、これが退屈な映画だ

こんなキャッチコピーがついてもおかしくないと思えてしまう退屈さ。残念ですが事実です。

この6日間というのが『6日も必要ないよねっ』って内容でとにかく退屈。5日間は交渉が続き、6日目に突入。

つまり6日目さえ見れば、もう満足できちゃう内容でした。

いや、わかっていますよ。この映画がおもしろかったって人は『その5日間が大事なんじゃ!』っていうのは。

ましてやこれは実際にあった出来事を映画にしたものなので脚本云々ではなく、「6日間かかった。それが事実だ。」ということはわかっています。

またこの事件で人質、犯人も含めて何人もの死傷者が出てますからね。それに対してはもちろん悲しい出来事っていうのはわかってるんですよ。

ただね。

この、もう【この出来事の映画化】が盛り上がりに欠けるというか…

ということで、ちょっとこの事件のことをご紹介しますと…

駐英イラン大使館占拠事件(ちゅうえいイランたいしかんせんきょじけん)とは、1980年4月30日にイギリスのロンドンにある駐英イラン大使館が、6名の反ホメイニ派イラン人テロリストにより占拠されたテロ事件である。

この事件により4名の犠牲者が出たが、イギリス陸軍の特殊部隊SASが突入し犯人グループ6名のうち5名が射殺された。
Wikipediaより引用

詳細はこちら

恥ずかしながら、この事件を知らなかったのでWikipediaにて見たんですが…確かに事実を忠実に再現した映画のようです。

なので、そーゆう意味では映画は良い!確かにいい!盛ってないのはいい!!

でもね。

やっぱり「6日間」とタイトルを作っておきながら6日目まで大して何も起きないのは、やっぱり退屈。

だったら【交渉人の苦悩】とか【SASの凄さ】にフォーカスを当てた作品にすべきだと私は思う。

あるいは【囚われた人質の恐怖】でもいいし、【テロという形をとった犯人】でもいい。

「駐英イラン大使館占拠事件」という事件を丸ごと持ってきて、誰が主役だかよくわからんぐらい広く浅く映画化した、っていうのが…これが最大の退屈してしまったポイントです。

もう退屈で退屈で…本当に3日間かかりましたよ。1つの映画で2回も寝落ちするなんて。もうびっくり。

そしてね。

その6日目の内容も、なんていうか…凄さが伝わらない…

なんかロープでもたついてるし、カーテンに火がついちゃってるし、中に入ってもとにかくデカイ声で叫びまくってるし…

特に突入するときにロープが絡まって(?)隊員が宙吊りしてしまうところは、『おいおい、何してるんですかー!SASー!』って思いましたが…

あれは事実だそう…(すいません)

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でも…あれかな。凄さが伝わらないのって…日頃シュワちゃんとかロボコップとか見すぎなのかな…
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