人気海外ドラマ「プリズン・ブレイク」のマイケル役でおなじみのウェントワース・ミラーが出演のサスペンス映画、パーフェクト・ルーム(The Loft)。
ある高級マンションの一室を舞台に繰り広げられる…主に男女の関係がメインとなっており大人のサスペンスといった感じです。
しかし出演している俳優人は美男美女が多いので、いやらしいというよりもセクシーな描写が強いですね。
なお、こちらは2008年のベルギー映画『ロフト』のハリウッドリメイクです。オリジナルの方はめちゃくちゃ人気があった、とのこと。
個人的にはなかなかおもしろかった!
好きな映画とも言えますね。何よりウェントワース・ミラーがイケメンすぎた、っていうのもあります。
今回は、映画【パーフェクト・ルーム】のあらすじとネタバレを含むレビューを紹介します。
あらすじ
建築家のビンセントは、所有するマンションの部屋を友人のクリス、ルーク、マーティ、フィリップと共有し、それぞれが秘密の情事を楽しめる空間にする。その部屋で、女性の他殺体が見つかった。死体のそばには、謎のメッセージも。部屋の鍵を持つのは5人だけ。互いにアリバイを探りながら犯人を突き止めようとするが……。
出典:映画-Movie Walker
レビュー・感想
これ以降はネタバレを含みます。ご注意ください。
ストーリーのおもしろさ、これは疑いようがないです。
5人の男がひそかにシェアしている家に女性が死んでいる。 誰が殺したのかもわからない。そして、その女性が誰なのかもわからない。
始まり方は非常に興味をそそりましたね。
そして徐々に人々の関係性や性格などが明らかになって行き、次第に皆の様子が変わっていく、という密室サスペンスのあるあるって感じで進んで行きました。
途中まで観た段階で『これはこの女性の自殺かな』と、推理していたのですが…
まあ半分当たりで、半分ハズレでしょうかね。彼女の自殺だった、で終わりだと思ってましたから、その後の「そのときは生きていた」って内容には驚きました。
また、ヴィンセントの飲み物に薬を入れて、それが効き始めたとき、残りの四人がそっと詰め寄るシーン。あの恐ろしさ、ナイスです。
その辺のどんでん返しは大好物でしたね。
この映画は元々ベルギーの映画のリメイク作品ということで、大まかなストーリーに関しては、リメイクされるだけあって問題なくおもしろかったです。
ただし、逆に全体的なストーリーの良さの中にある細かい部分に関して、色々つっこみたいところはありました。
まずは5人の妻帯者ですが、奥さんに対してみんな気持ち冷めすぎじゃないですかね?
マーティは他の女性も気になるけど結局奥さんが好きっていうのは伝わってきました。 ある意味一番ノーマルな中年夫婦の形に見えました。
また、ウェントワース・ミラーが演じたルークにいたっては、別の女性を愛する(気持ちが動く)のが簡単すぎやしないか?
特に彼女と何があったわけでもないのに『俺は彼女を愛していた』って・・・うーん。どうしても気持ちが軽すぎやしませんかね?
またクリスに関しても同じです。妻との関係が冷え切ってたといえ、そんなすぐに「愛してしまったから妻と別れます」っていうのも…。
そしてルークの場合キャラクター的に「内気なタイプ」みたいな位置づけかもしれませんが、あまり説得力がない。
もっと容姿的にもかっこよくない人のほうがあのキャラにはしっくりきたのではないかなと思います。
最後に、個人的にはヴィンセントが薬が効き始める前に考え付いた「5人それぞれの妻が5人の夫を貶めるために行ったんじゃないか!?」って結末のほうが好きでしたね。
そっちに関しては全く想像すらしてなかったので、5人の妻が共謀していたとなれば、度肝抜かれるところでした。
また実はベッドの女性は死んでなかったエンドも意外と好きです。
はたまた、あの死体は実は5人の奥さんのうちの誰かの死体だったという内容とか…『実は彼女は金髪だったんだ』みたいな展開で…想像は広がるばかりです。
女性がいなかったので、女性の死体の髪の毛は「実はカツラでした」っていうのもビックリしそうです。
なんにせよ、ストーリーにおもしろさと、結果の意外さなどから、おもしろかった作品だと思います。
しかし、先ほどお伝えした登場人物の気持ちの動きが早く感じたのも残念でしたし、何より突っ込みたかったのは殺された女性の「サラ」。
あの妖しげなメイク、パーティで着てきた天使感たっぷりの白のドレス、そして初対面の人の前でも裸になってしまう放漫さ。
なにか裏のある特別な感じの女性かと思ったら…ヴィンセントにふられたら大ショック!なんて…普通の女性じゃないすか…