ブラット・ピット主演の映画、”アド・アストラ”のあらすじと、ダメだと思ったところを中心に感想を書きました。
死んだと思っていた父親が宇宙の彼方に。そんな彼を探し出そうとする宇宙飛行士の映画、アド・アストラ(原題:AD ASTRA)ってご存知ですか?
予備知識なしに見た映画でしたが、とにかく…眠く…なる…zzz
ブラット・ピットは言わずもがなかっこいいんですけどね。色々残念な部分が多かったのが原因かと…分析します。
あらすじ
地球外知的生命体探求に尽力した父(トミー・リー・ジョーンズ)の背中を見て育ったロイ・マクブライド(ブラッド・ピット)は、父と同じ宇宙飛行士の道に進むが、尊敬する父は地球外生命体の探索船に乗り込んだ16年後に消息を絶つ。あるとき、父は生きていると告げられ、父が太陽系を滅亡させる力がある実験“リマ計画”に関係していたことも知る。
シネマトゥデイより引用
キャスト
・ブラッド・ピット
・トミー・リー・ジョーンズ
・ルース・ネッガ
・ドナルド・サザーランド
“ドナルド・サザーランドは海外ドラマ「24」の主役、ジャック・バウワー役の”キーファ・サザーランド”のパパです。
レビュー・感想
これ以降はネタバレを含みます。ご注意ください。
眠くなります。かなり眠くなる。
私が鑑賞したのが夕方の7時から9時の間ぐらいで、私は幼児ではないので、こりゃ映画のせいでしょう。
まずは残念だった部分を順にご紹介。
時代設定
よくわかんないんです。説明不十分です。途中で「??」なところがよく出てきます。
まず映画の中では月旅行が当たり前になっていたり、火星に基地があったりと、2019年現在の今よりも大部進歩している世界。
なので周りのもの(ipadのようなもの)の進化しているように見えます…が。
それがなんか中途半端にしかわからない。
映画の序盤の方で「軍人の長官から指示されるシーン」や、「ロイの家の中」などでましたが、現代とそんな変わりない。
私は見ていて最初はそこまで進歩を遂げていた世界だとはわかりませんでしたよ。
そしたらいきなり『月にサブウェイ(サンドウィッチ屋)が!?』ですからね。なんかよく分からない不意の突かれ方。
だから月に着いたロイに『月では略奪行為が…』みたいな説明をされても、『ちょいちょい!ってかまず月の情報を!』ってなっちゃう。
話の目的
これは私が予備知識0で行ったのも原因だとは思いますが…
結局これが何のな話だったのか?というのが、最後の最後で『あ〜』ってわかる感じの映画なんです。
私の解釈では、”父親を探しに出たけど、そのことから「自分」というものを見つけ出した男の話”って映画。
違いますかね?どうなんだろ。
でもこれが正しいとして、それがわかりにくい。私は途中までは”父親の謎”を解明する話だと思っていたし…
だから見ていて少し気持ちがフーラフラしちゃう。どの辺に感情移入したらいいかわからない。
シンプルな直球映画を好む私としては、ちょっと変化球でした。
キャラクター
映画を見ていて思ったのは、各キャラの重要性がすごく低い、と思ったこと。
もう”ブラッド・ピット”と”トミー・リー・ジョーンズ”以外はほんと脇役。
”ルース・ネッガ”のことなんてホントよく分からなかった…
彼女の両親はロイの父親のクルーで、殺されてしまった。それはわかりました。
でもその前に…彼女のことがイマイチわからない。
両親を殺した男の息子のロイを恨んでる?うーん、どうなんだ?
そして”ドナルド・サザーランド”に至っては最初の方で脱落してそっから全然出てこないし。
そもそも2人は重要なキャラではないのか?もうちょっとキャラのバックグラウンドが欲しいと思ってしまった私でした。
まとめ
残念なところが多かったこの映画。まとめると以下の通りです。
- 時代設定が曖昧
- 話の目的がわかりづらい
- 脇役が脇役すぎ
まあ「脇役が脇役すぎ」っていうのは主役への注目度が高くなるので悪いこととは思いません。
そして「話の目的がわかりづらい」っていうのもそれを狙っていると思うので、ありと思います。
ただやっぱり眠くなってしまうのは多少原因がここにあるのではないかとも思ってしまう。
しかしね、これはなんというか一括りに「つまらない」というのではないと思います。
宇宙の静けさと壮大な音楽に包まれて眠くなったような…そんな感じかと。
でもやっぱり私は「銃をぶっ放して”アイル・ビー・バック”とか言っちゃう映画」が好きなので、今回の映画は退屈だったと言わざる得ない。