鬼才といわれるクエンティン・タランティーノ監督の有名な映画、パルプ・フィクション(Pulp Fiction)。
ユマ・サーマンがぱっつん黒髪ショートヘアーでタバコを吸ってるパッケージが印象的な映画ですね。
何かと多くの映画ファンが『おもしろい!』と言っている印象があり、名作とも聞く映画でしたが、今回初めてこの映画を観ました。
クエンティン・タランティーノ監督の作品は個人的に好きな映画が多いです。
が、今回のパルプ・フィクションはシンプルに面白くなかった…
インターネットでパルプ・フィクションと検索すると、【パルプ・フィクション つまらない】と検索予想が出てしまうぐらいですから、きっと同じように思っている人も多いのでしょう。
まあタランティーノ作品って好き嫌いが分かれますもんね。
ということで…今回は、映画【パルプ・フィクション】のネタバレを含むレビューを紹介します。
あらすじ
強盗の計画を立てているカップルを導入部に、盗まれたトランクを取り戻そうとする二人組のギャング、ビンセントとジュールス。ボスの情婦と一晩のデートをするハメになるビンセント。ボクシングの八百長試合で金を受け取るボクサーのブッチ。誤って人を殺し血塗れになった車の処理に右往左往するビンセントとジュールス。ギャングのボス、マーセルスを軸としたこれらの物語がラストに向けて収束していく。
出典:allcinema
レビュー
これ以降はネタバレを含みます。ご注意ください。
まず、ストーリーは悪くなかったと思います。
殺し屋2人の行動や、ボクサーとマフィアのボスの関係、間違えて撃ってしまったところに、レストラン強盗。
いろいろなところで登場人物が絡み、順番は違えど1つのストーリーになる、という構成はおもしろかったです。
問題は、変なこだわりだと思います。
とりあえずどうでもいいシーンが長すぎる。そしてそれをわざとやっているのがわかる。
明らかにペースがスローすぎます。ブルース・ウィルスが演じるブッチに渡された時計の話も、時計に重要性をもたせたいのはわかりますが、本当に話が長い。
またユマ・サーマンとジョン・トラボルタの話でも、結果としてみたら、なんにも関係ない。
そんなことを言うと「あれはああゆう体験があったことで、ボスの恐ろしさがわかる」とか言われそうですが、別にそれには違う方法もあるだろ、と感じてしまいます。
また「ユマ・サーマンとジョントラボルタのダンスシーンが最高」的な声も聞こえてきそうですが、それに関しても、まあいいダンスだったよね、としか言えません。
またいろいろ謎な点が多いのもあります。
あの覆面と呼ばれたやつは誰なんですかね?タクシーの運転手の女性は?最初に殺された若い奴らは何をしたの?
おそらく、「そうゆう細かいことではない。また全ての答えが映画に収まっているわけではない」といったメッセージかもしれません。もしかしたら裏設定などあるのかも?
しかし、個人的にはモヤモヤさせるだけさせといて「答えはあなた次第」といった内容がどうもハマりませんでしたね。
ぶん投げるだけぶん投げて、一切回収しない伏線みたいな…そんな感じです。
しかし良いとこをももちろんありました。
それはブルース・ウィルスの彼女役だったマリア・デ・メデイロス。
もうほんとかわいかった。可愛いっていうか”キュート”。キュートっていうか”好き”。
調べてみたら、この時29歳だったようですね。もっともっと若く見えました。20代前半ぐらいに。
映画のレビューサイトでは多くの方が「最高傑作!」と言っていますし、2000年のカンヌ国際映画祭でパルム・ドールにも選ばれたようなので、やはり評価される映画なんだと思います。
結局は個人の好みなんで、私はおもしろくなかった、と言わざるをえません。
まあ私自身が単純な性格なので、単純な映画が好きなだけなんですがね!