アメリカンコミックスの中では非常に有名で、古参ヒーローの一人でもあるキャプテン・アメリカ。
その実写化映画、キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー(Captain America: The First Avenger)
このヒーローが世に登場したのは1941年。すでに70年以上も経っているヒーローの中の先駆けのような存在ですね。
この映画はいわゆる『マーベル・シネマティック・ユニバース』の作品のひとつで、順番的には5番目の作品ですね。
言えるのは、かなり面白かった!というか、ヒーロー映画というくくりではないような大人な作品。
キャプテン・アメリカの映画として最高の一作目だと個人的には思いましたね。
正直、キャプテン・アメリカは空を飛んだりしませんし、武器も盾だけなので派手さもない…あまり期待はしてませんでした…が。
それ以上に、キャプテン・アメリカ誕生の物語がとにかく素晴らしい。クリス・エヴァンスがカッコよかったのはいうまでもありません。
今回は、映画【キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー】のネタバレを含むレビューを紹介します。
あらすじ
第2次世界大戦中の1942年、スティーブ(クリス・エヴァンス)は、各地に進攻するドイツのヒドラ党と戦うことを望んでいた。もともと病弱な彼は入隊を何度も却下されていたが、ある日、軍が秘密裏に行う「スーパーソルジャー計画」という実験に参加することになる。その実験の被験者第1号に選ばれた彼は、強じんな肉体を持つ「キャプテン・アメリカ」へと変ぼうを遂げる。
シネマトゥデイより引用
レビュー
これ以降はネタバレを含みます。ご注意ください。
私がキャプテン・アメリカを初めて知ったのは、近所の駄菓子屋にあったカプコンの「マーヴル・スーパーヒーローズ」というアーケードゲーム。
その頃は小学生で、アメコミのことは知りませんでしたがイメージは以下のような感じでした。
盾を投げたら拾いに行かなくてはいけないというシステムもあったからかもしれません。
そこから約20年の時を得ての実写化。(正確にはこれ以前にもキャプテン・アメリカの映画やドラマはありますが、ここではノーカウント)
私の中で魅力が全くなかったヒーローも、今では非常にカッコいいヒーローとして活躍していましたね。
ただ、あのちょっとダサい最初の衣装は国債を売るためのキャンペーンコスチュームだったと知り、なぜか少しほっとした自分がいます。
さて映画の感想としては、アクション、ストーリー、キャラクター。全てにおいて非常に素晴らしかった!
その中でも一番は、やはり主演のクリス・エヴァンスだと思います。
彼のほかの作品はほとんど見た事ありませんが、正義感溢れるスティーブ・ロジャースというキャラにとてもしっくりきていました。
正義のために戦いたいというスティーブにあった好青年なイケメンで、スーパーソルジャーになってからはイケメンはそのままに、体は背の高いマッチョ。
スパイダーマンになったピーター・パーカーもそうですが、ヒーローになる前はひ弱でちょっとイジメられてるような奴がスーパーヒーローになるのは見ていて気持ちがいい。
なお最初にお伝えした「あまり期待してなかったポイント」を補う素早いアクションが良かったです。
確かに空を飛んだりはしませんが、素早い動きから繰り出される打撃はかなりカッコ良かったし、これは逆にビームとかミサイルとかがないから出せた魅力なのだと。
今回の映画は戦時中の話で、敵はナチスの極秘科学部門「ヒドラ」。
その首領であるヨハン・シュミットはレッドスカルとしてヒドラを統治します。なんであのような顔になってしまったのかはよくわかりませんが敵役としては申し分ないヴィジュアルでしたね。
しかし結果として、大した戦いを見せずにやられてしまったのは残念でした。
そして一部情報では、レッドスカルはナチスをモチーフにした敵キャラなので、他の作品に出たりすることは難しいのだそうです。あれだけのヴィジュアルが披露できないのは残念です。
最後のシーンでキャプテン・アメリカは死んだものと思っていましたが、氷漬けになりそのまま70年も凍ったままでいた、というので一安心。
そのおかげでアベンジャーズにも召集されるわけですしね。ただ結局好きな女性とは一緒になれないまま。(つまり童貞なのか…?)切ないですね。(童貞なら特に)
何にせよ見事なまでのザ・ヒーローの姿を見せてくれたキャプテン・アメリカ。ここからアベンジャーズが生まれます。ありがとう、キャップ。