ヒーローホラーという斬新なジャンルの映画、ブライトバーン(原題:Brightburn)
マーベルの人気映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズの監督を務めたジェームズ・ガンがプロデュースした、ということで話題にもなりました。
なお2019年の春に一部海外で公開となりましたが、現時点で日本での公開は未定となっています。(2019年6月現在)
私は海外でたまたま見させていただきましたが…もう一言『なんなの、この映画は』って感じでした。
オススメは…しないです!
今回は、映画【ブライトバーン】のあらすじと内容、ネタバレを含むレビューを紹介します。
あらすじ
アメリカのカンザス州ブライトバーン。この地に住むブレイヤー夫妻は自分たちの子供を望んでいた。その時、謎の飛行物が不時着し、そこで赤ん坊を発見する。2人はブランドンと名付け育てたが、その少年に不思議な力が備わっていることを発見する。
ざっとネタバレ
これ以降はネタバレを含みます。ご注意ください。
カンザス州ブライトバーン。
ある日の夜、ブレイヤー夫妻は謎の飛行物が不時着し、そこで赤ん坊を発見する。2人はその赤ん坊にブランドンと名付け育て始める。
ブランドンが12歳になると、彼は自分に超能力が備わっているのを自覚し始める。
その後、ブランドンは両親に反抗的な態度をとったり、夜中に異常な行動をとったりと、両親を悩ませ始める。
当初両親のトリとカイルは反抗期だと思っていたが、ファークを噛んでへし曲げるといった人間として考えられない行動を取り始めたため、何か異常が起きたと思い始める。
両親はいろいろコミュニケーションをとり悩みを引き出そうとしたがうまくいかなかった。
ある日、ブランドンは超能力を使って女子クラスメートのケイトリンの家に行く。それに対し恐れを感じるケイトリン。
学校の授業でグループワークがあったが、気味が悪いと思ったケイトリンがブランドンを恐れたため、彼女の手の骨をへし折ってしまう。
それに対し停学処分を受け、ケイトリンの母親からはひどいことを言われてしまう。
その母親を殺害してしまうブランドン。殺人現場には謎のマークが残されていた。
また超能力で叔父も殺してしまう。そこにも謎のマークがあった。
その後のブランドンの行動と、彼のノートから悪行がブランドンの手によって行われたと信じた両親は、ブランドンを殺害することを決意。
しかし父親は逆に殺されてしまい、警察に頼った母親も警察官もろとも殺されてしまう。
最後には自分の殺人を隠すために、飛んでいた飛行機を家に落とし乗客を全員殺して隠蔽する。
その後ブランドンは保護され、飛行機の墜落はテロリストグループの犯行として報道された。
レビュー・感想
いや、この映画なんですが…本当意味わからなかったです。
訳がわからなくて「意味がわからない」ではなく、「何が言いたいのかわからない」って感じです。
あえて一言で表すなら「胸糞悪い」ですね。ほんとそれだけです。
確かに設定は面白いと思うんですよ。宇宙から来たヒーローは基本「正義」のヒーローですからね。それが「悪」のヒーローだったわけですから。
ただ、あまりにも救われない…育ての親が非常に献身的で息子を愛していたために、余計です。かわいそうとしか言えないです。
本当にいい両親なんですよ…ブライアンからもらった手紙を見て涙ぐむ父親とか…見てたら本当切ないですよ…
ブライアン!もっと親を敬えよ!育ててもらったのに!恩をあだで返すんじゃないよ!ガキ!
そしてホラー映画という括りになっていますが、ホラー要素が少ないかと。
単純に怖くないんです。
ここは奇抜な設定が裏目に出た感じですね。「ヒーローが怖いことをする」っていうのが怖くないんです。
家をボロボロにするとか、車を潰すとか…怖いというか、やばいって感じなんですよね…ゾクゾク感がない。
「胸糞悪い」&「怖くない」だと…喜べるポイントがないっていうか…こりゃどうしたらいいのか、って見終わった後に考えてしまいましたよ。
それぐらい、何も残らない悲しい気持ちになった映画でした…
そして最後に1つ気になったのが、ブライアンの書いていたマークのこと。
”ブライアン・ブレイアー”のイニシャルを取り、BBを合わせた文字になっていました。
しかしブライアンって名前をつけたのは両親ですよね。ってことは別の名前をつけられたら別のマークになってたはずですよね?
BBだから摩訶不思議な感じでいいマークでしたけど、例えばサニー(Sunny)とかだったらどうなっていたのか。