クリス・エヴァンス演じるキャプテン・アメリカの第二弾、キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー(Captain America: The Winter Soldier)。
この映画はマーベル・シネマティック・ユニバース(通称MCU)というマーベルの各作品(ヒーローたち)がひとつの世界で重なり合い共闘する話のひとつで、順番的には9番目の作品です。
アベンジャーズの戦いの後ということもあり、キャプテンらしさがよりにじみ出てきたキャプテン・アメリカですが、現在ではS.H.I.E.L.Dという組織の一員。しかも今回の敵はかつての旧友かもしれないとあり、色々期待して見ました。
個人的にキャプテン・アメリカの一作目はとても面白く見させてもらいました。
二作目の感想としては、一作目は越えられなかったな、という感じでした。決して楽しめなかった訳ではないのですが、色々話が読めてしまったのと、敵の魅力がイマイチ感じられなかったのが理由かもしれません。
今回は、映画【キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー】のあらすじとネタバレを含むレビューを紹介します。
あらすじ
アベンジャーズのメンバーとして戦ってから2年、キャプテン・アメリカ(クリス・エヴァンス)はS.H.I.E.L.D.(シールド)の一員として活動していた。ある日、キャプテン・アメリカとブラック・ウィドウ(スカーレット・ヨハンソン)を世界屈指の暗殺者ウィンター・ソルジャーが襲撃。さらにウィンター・ソルジャーの正体は、キャプテン・アメリカの親友で第2次世界大戦で亡くなったバッキー・バーンズ(セバスチャン・スタン)で……。
シネマトゥデイより引用
レビュー
これ以降はネタバレを含みます。ご注意ください。
先にもお伝えした通り、一作目は非常に面白かったです。キャプテン・アメリカの誕生、敵の魅力、切ないストーリーなど、全体を通してザ・ヒーロー映画って感じで良かったです。
今回の映画はいい意味でいったら「良い繋ぎのストーリー」、悪い意味で言ったら「無くてもいいかなストーリー」でした。それは今後のアベンジャーズやキャプテン・アメリカの続編に、という意味です。
まず今回見ていて明らかに先が読めてしまった部分からお伝えします。
まずはニック・フューリーの死ですね。なんというか淡々としていて、『あ、こりゃ死んでないな』と多くの人が感づいたのではないかな、と思います。
こんなことを言ってはいけないのですが、ヒーローものの場合、結構な頻度で「死んだように見えたけど、結果死んでなかった」みたいなパターンがよくあります。
アベンジャーズの一作目でもS.H.I.E.L.Dのメンバーであるコールソンが死にましたが、最終的には主演でドラマシリーズに出ちゃってますしね 笑
そう考えるとマンガ「魁!男塾」の多くのキャラが「死んでたと思ってたけど生きてた」って内容は文字通り時代を先駆けてましたね(うまい)
そしてこの感覚は前回見た映画【キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー】でも感じていました。
親友のバッキーが谷底に落ちて死んでしまった、というところですね。
確実に死んでしまった描写がなかったので、あの時も「もしかしたら生きているかも」と思いながら見ていて、結果その後の映画では出てきませんでした。しかしこれが今回の映画の先を読めてしまった理由につながりました。
それはつまりウィンター・ソルジャー=バッキーという事実です。
まあ個人的にはアツイ展開なのでバンザイ三唱でしたが。
しかしそのせいもあってか、今回はヴィランがある意味魅力的じゃなく残念でした。悪ければ悪いほどヴィランの魅力は増しますからね。
今回ヒーロー映画として物足りなく感じてしまった原因でもあります。言うなれば、ヒーロー以上に重要ですからね、ヴィランは。
今回色々先が読めてしまったのと、魅力あるヴィランが登場しなかったのが残念でしたが、いいところももちろんありました。
個人的なベストはファルコンの登場ですかね。
飛ぶことのできる機械を背負っているだけなので、正直ヒーローとしてはかなり弱い部類に入ると思いますし、脇役感は強いです。しかしそれを補う俳優の魅力がありました。
ファルコンことサム・ウィルソン役を演じたアンソニー・マッキーですが、彼の出演作はあまり見たことがなく、知らない俳優さんでしたが多くの作品に登場しているようです。
今回のファルコンは、かなりいい具合のサイドキック感が出てました。キャプテン・アメリカは空を飛べないので、バランス的にもちょうどいいです。
なによりスティーブ・ロジャースがかなり真面目な感じなので、少しフランクなタイプのキャラがいると、よりスティーブ・ロジャースの真面目さが際立ちますしね。