ガイ・リッチー監督の豪華俳優によるシュールでクールなクライムコメディ映画、スナッチ(Snatch)。
この映画の特徴は、クールな映像、クールなBGM、クールな掛け合い、そしてシュールな笑いと少々のバイオレンスをトッピングしてデコレーションしたような、好きな人にはたまらない作品です。
ちなみに”Snatch”とはひったくる、強奪する、誘拐する、という意味です。
無理やり奪うってニュアンスですね。映画では1つのダイヤモンドを巡り、男たちがそれぞれの欲望のままに奪いあおうとします。
ブラッド・ピットがまたもカッコよく演じていて、それ以外のキャラも個性的で面白く、何よりところどころのおしゃれな感じがとても良いです。特に男性向けですかね。私はオススメの映画です。
今回は、映画【スナッチ】のあらすじとネタバレを含む感想を紹介します。
あらすじ
1個の大粒ダイアモンドを巡って悪くてタフな連中が騒動を巻き起こすポップでスピーディな群像劇。ラビに扮装した強盗団がベルギーの宝石業者を襲い86カラットのダイヤを手に入れる。一味はフランキーにそれをニューヨークのボスのもとへ届けるよう指示する。しかし、フランキーは途中立ち寄ったロンドンでダイヤを狙う男たちの罠にはまり監禁されてしまう……。
出典:allcinema ONLINE
レビュー
これ以降はネタバレを含みます。ご注意ください。
まず、ストーリーはほんの少し複雑です。
主に一つのダイヤモンドをみんなで追う展開ですが、登場人物がそれなりにいるのと、展開がいろいろ変わるので、話についていくのが大変な人もいるかもしれます。
私も途中少し混乱したところもありました。
でも話がちょっとわかってくると二転三転する展開がとても面白くなってきます。みんながみんな騙そうとするところがいいですね。
また先にも言った通り、少々のバイオレンスが入っています。人によっては結構なバイオレンスと感じる人もいるかもしれませんが…
やってくことが結構恐ろしいのですが、全体的にうすーくコメディの雰囲気が漂ってるので、そこまでがっつり嫌悪感が出る人は少ないかもしれません。
また今は大スターとなったトランスポーターでおなじみのジェイソン・ステイサムが主演として出演しています。
15年以上前の映画ですが、現在同様渋い声で捲し立てるところなんかは当時からかっこいいですね。男が滲み出てます。なおこの頃はまだそこまで人気の俳優ではなかったそうです。
そして個人的に押したいのはやはり、ブラッド・ピットですね。
今回は一種の変わり者の役ですが、そのふざけた感じがまたかっこいいのと、素手のボクシングでチャンピオンという、まさに映画ファイト・クラブのタイラー・ダーデンじゃねーか!って感じが、ファンからしたら嬉しかったですね。
結果的には丸く収まったのかよくわかりませんが、とりあえずハッピーエンドでしまって個人的には好きな終わり方でした。
結局黒人の3人は恵まれなかったですが、生きていられたので良かったかな。暗に「悪いことしたらダメだよ」ってことを伝えている感じが良かったです。
なお、この映画で一番オススメしたいのはオープニングです。
この映画の最もカッコいいところが詰まっていると言っても過言ではないと私は思います。音楽と作り方、キャラの個性と名前のフォント、どれを取ってもカッコいい。センスの塊です。
個人的に勝手に思ってることですが、映画にしろドラマにしろ、オープニングがカッコいい作品はまず面白いと思っています。
100%とは言いませんがほとんどそう感じることが多いです。なので特にドラマなんかではオープニングを見た瞬間に期待値がぐーんとあがってしまうことがありますね。いつかかっこいいオープニングの情報をまとめてみたいです。
ちなみにこれがスナッチのオープニング
これを見て、カッコいい!おもしろそう!と思った人は観ることを強くお勧めします!