アメリカのテレビ局AMCにて放送されているヤバ過ぎるドラマ、プリーチャー(PREACHER)。
原作はアメリカのDCコミックスという、いわゆるマンガからきています。
なお2018年現在、日本ではアマゾンプライムにて視聴可能な海外ドラマです。
アメリカの小さな町の教会の牧師(プリーチャー)を務めるジェシー・カスターは、ある日得体の知れない謎の力を手に入れます。
以前シーズン1の主要な登場人物とネタバレをざっと紹介させていただきました。
この作品、原作はコミックからということですが、内容は明らかに子供向けではない…
しかし、表現方法やBGMなどまさに「センスの塊」。海外ドラマファンには超おすすめしたい作品です!
ということで今回はドラマ【プリーチャー】シーズン1に対するレビュー・感想をお伝えします。
レビュー・感想
これ以降はシーズン1のネタバレを含みます。ご注意ください。
このドラマの最大の魅了はそう…登場人物!
その中でも特に魅力的なのは、やはりメインの3人ですね。
そしてさらに言うなれば、ジェシーの元カノ”チューリップ”と、吸血鬼の”キャシディ”が本当最高すぎるんです。
まずチューリップ。なんなんですかね、あの目力とセクシーさは。
とにかくヤバすぎる人なんですよ、人も殺すし、すぐキレるし…
なにより体も大きくないのにやたら凶暴という、その辺のギャップも良かった。女性ですが男性よりもバリバリ強いですからね。
そして時折見せる「女性らしいところ」がよりそれを際立たせるといいますか。
そんなキャラを雰囲気でガンガン感じさせてくれます。もうチューリップ役のルース・ネッガの魅力が爆発してます。
そして、なんとこのドラマの主人公ジェシー役のドミニク・クーパーと交際していたということ。(2018年8月現在では破局か?)
作中ではいっつも喧嘩していましたが、あれが私生活でもあるとなると…
そして私一番のキャラクターが吸血鬼役のキャシディですね!
一見すると普通のおじさんのようですが、なんと119歳。太陽の光を浴びると体が燃えてしまうという超夜行性。
そんな設定もさることながら、彼の英語のイントネーションがすごく特徴的なんです。アイルランド系ってことなので、アイルランド人が英語を話すときはあんな感じなのかな?
のんきな話し方とキャラがあっていて見ててすごく心地よい。それでいて不死身のヴァンパイアですからね。
チューリップとともにギャップ萌えなキャラクターです。
そしてユージーンが地獄に落とされてしまったとき、それを黙ってみていたキャシディのところは個人的にはシーズン1のベストシーンでしたね。
ストーリーに関していえば、シーズン1はまだまだ序章ですね。
謎な部分も多いですし、神がいなくなってしまった、ということでこれからもどんどんおもしろいことがおきそうです。
それとは別にあの架空の街である「アンヴィル」に関して思うところがありました。
シーズン1の最後で、町全体が地下に貯蓄された牛たちの排泄物のガスにより吹き飛ばされてしまいました。
結果的にあの街にいなかったジェシー・チューリップ・キャシディ、そして地獄にいたユージーンは助かりました。そして街にいたエミリーやクインキャノンは亡くなってしまいました。
この事実に対して偶然といえば偶然だと思います。
しかし、残ったメンバーから「これは明らかに誰かの意思であるのでは?」と思いました。誰かとはもちろん「神」です。
このドラマ、題材が「神」ということで、描かれるものの1つとして「人間の罪」があると思います。
私はクリスチャンではないので、詳しいことはわかりませんが、ドラマ内で色々人間の罪が強調されていました。
特に最後の「この世には神がいない」という事実を知った後です。
子どもたちはセクハラした(しようとしていた)バスの運転手を暴行していましたし(殺した?)、ガスを管理していたおじさんは妻を裏切っていました。さらにクインキャノン率いる会社の連中は教会を壊していましたし。
またその前ではありますが、善人と思われていたシングルマザーのエミリーも、市長をキャシディの餌にするなど、立派な罪を犯していました。
これは「人間は皆罪深き者なのだ」というメッセージか。「罪を犯したものは罰せられますよ」というメッセージなのか。
シーズン2では神様を探す旅が始まり、ジェシーを殺すために地獄からの使者もきます。楽しみです。