警察官をロボットに移植…荒れた街”デトロイト”で悪人と戦う正義のヒーローといえばこの映画、ロボコップ3(RoboCop 3)。
1987年に公開されたロボコップシリーズの3作品目。登場人物や時代背景などは1作目からほとんど変わっておりません。
↓英語版ですが予告です↓
1昨目と2作目、ともに見させていただき今回3作目。非常に綺麗にまとめた映画でしたね。見たやすかったです。
しかしその反面、1作目の衝撃はどこへやら…と言った感じでしょうか。
今回は映画【ロボコップ3】のあらすじ、ざっとネタバレ、そしてレビュー感想をご紹介します!
あらすじ
デトロイトで“デルタ・シティ”という都市再開発計画を進めていたオムニ社。しかし計画進行の為に邪魔になる住人がいたため私設の特殊部隊リハッブを雇い強制的に追い出そうとする。一方デトロイトは犯罪が増え、警察は対応に追われる。ロボコップことマーフィも街の治安維持のため戦っていたが…
主役交代の理由
今回のロボコップはタイトルからわかるように3作目となっています。
同僚役のナンシー・アレンや、署長役のロバート・ドクィなど出演者は1作目&2作目と変わりありません。
しかし、なんと主役のマーフィ役であった”ピーター・ウェラー”が出演しておらず、代わりに”ロバート・ジョン・バーク”が代役をしています。
その理由としては「同時期に映画【裸のランチ】という別の映画出演の為スケジュールが合わず主役交代になった」とのこと。
まあ、確かにロボコップはほとんど頭に金属つけて顔見えないですししね…
しかし『だったらちょっと時期ずらして撮ればいいじゃないか』と思いましたが、『いいから撮っちゃおうぜ!』って感じの当時の雰囲気が伝わってきて…それもありか、って気分にさせてくれました。
ざっとネタバレ
※映画を見ようとしている人はご注意ください。
都市再開発計画を進めていたオムニ社は、街に住む邪魔な住民を排除しようとしていた。
雇われた私設の特殊部隊リハッブは好き勝手に住民を追い出そうとする。
そのため一部の住民たちが団結し、警察倉庫から武器を盗む。その住民の中には、両親と離れたニコという少女もいた。
市民の安全を守りたいロボコップだが、「オムニ社には逆らってはいけない」というプログラムがあり思う通りに動けない。
そんな中、市民を守ろうとしていたアン・ルイス巡査がリハッブの司令官”マグダゲット”に殺されてしまう。
ロボコップも損傷してしまうが、住民たちによって助けられる。
一方オムニ社を買収した日本の企業「カネミツ・コーポレーション」の圧力によりオムニ社の社員の自殺が多発。
そしてカネミツ・コーポレーションはロボコップに対抗するためのアンドロイドを開発していた。
ロボコップを修理するために合流したマリー・ラザラス博士。ロボコップは修理したが、同時に住民たちの隠れ家が襲われてしまう。
マグダゲットは、デトロイト警察に住民の強制退去をさせようとするが、署長を始めとする警察官達はこれを拒否。警察官の証であるバッジを捨てて去ってしまう。
そのためマグダゲットは、ギャング達に武器を持たせ兵力を高める。
市民反乱軍のためにデトロイト警察官達は協力し、リハッブとギャングの連合軍に立ち向かう。
その頃、ロボコップの前にカネミツのアンドロイド現れ、ロボコップに襲い掛かる。しかしロボコップはそれを撃破!
リハッブの攻撃に窮地だった市民達だったが、フライトパーツを装着したロボコップが助ける。
その後オムニ社でさらに2体のアンドロイドに襲われるが、ニコと協力しそれを撃破。さらに敵の爆弾でマグダゲットを殺し、街を救う。
最後はオムニ社のCEOに「マーフィ」声をかけられるが、『友達は“マーフィー”と呼ぶ。君達は“ロボコップ”と呼ぶ。』と言い放つ。
レビュー・感想
よく言えば、普通におもしろい。悪く言えば、特徴がない。まさにそんな3作目でした。
やはりロボコップといえば、あの「理不尽な暴力」なんですよね。あのなんとも言えない無秩序で訳の分からない感じ。
見ていて『いや何でだよ!』とツッコミたくなるあの感じです…わかりますか?
1作目はまさにそんな感じの映画で、見ていてある意味退屈しない、非常に良き映画でした。
これは2作目でもあまり見られなくなってしまい、今回の3作目に至ってはそれすらも感じさせない綺麗な仕上がり。
うーん。綺麗に仕上がった映画は好きですが、ロボコップが好きな人私からしたら最悪ですよ。
我々が求めているロボコップはコレジャナイ!って声が今にも聞こえてきそうです
これは2作目のレビューでも書きましたが、きっと視聴者からのクレームだと思います。
ただ、微妙に良かったのは「オムニ社員が自殺しまくる」というシーン。
なんとなくロボコップのカオスな感じが滲み出てて、唯一”ロボコップらしさ”を感じることができましたね。
さて、今回。敵はリハッブという特殊部隊でしたが、期待どうり大したことのない人たちでしたね。
そして訳わからん日本企業の作った訳わからんアンドロイドも、大した見せ場なく終わりました。
1作目や2作目の方が圧倒的に敵に魅力がありました。なので私はあのアンドロイドに文句を言いたい。
ジャンプして蹴っ飛ばす。そしてそれを繰り返す。…えッ?
お前は何がしたいのか、と。
というかロボコップは遅いので、あんだけ動けて腕を切り落とすぐらいの刀さばきだったら、圧勝しておかしくないと思うんですよ。
それが結局3人とも敗れ、しまいにはそのうち2人は同士討ちって…
だから今回はもう可愛い女優さんのことだけ考えよう!ってことで、マリー・ラザラス博士役の”ジル・ヘネシー”!
非常にお綺麗で、つきっきりの整備が羨ましくなってしまうほど、マーフィに嫉妬させていただきました。
なんだか時代を感じますが、それがまたいいというか。特にメガネ姿が良かったです。
マリー博士が完璧にヒロインみたくなってましたし、そのためにアン・ルイス巡査が「必要なし!」って殺されてしまったのだろうか…
なんにしても、非常にロボコップらしくないロボコップでしたね。。