アマゾンプライムにて視聴可能な超本格的な刑事ドラマ、ボッシュ(原題:BOSCH)。
ロサンゼルス市警の殺人課の刑事”ハリー・ボッシュ”が凶悪犯罪に挑む「THE刑事ドラマ」です。
↓英語版ですが予告です↓
原作はアメリカの作家マイクル・コナリーによるハードボイルド小説。
なおこの「ハリー・ボッシュ」シリーズは累計で5000万部も売り上げたほどの人気です。
なおまだドラマを見ていない方は、このドラマの魅力をまとめましたので是非ご覧ください。
ということで、今回はドラマのシーズン1のあらすじと、ネタバレありのレビュー感想をご紹介します!
あらすじ
LA市警殺人課の刑事ハリー・ボッシュ(タイタス・ウェリヴァー)は容疑者を射殺した事件で裁判にかけられていた。ある日、少年の白骨化した遺体が発見され、ボッシュは自らの過去と向き合うことに。新米警官ジュリア・ブレイシャー(アニー・ワーシング)との出会いがある一方、署内の駆け引きに巻き込まれながらもボッシュは正義を貫こうとする。
アマゾンプライム内容紹介より引用
レビュー・感想
これ以降はシーズン1のネタバレを含みます。ご注意ください。
タイトルにも書かせていただき、以前のブログでも紹介しましたが、とても本格的なドラマなんです。
なので、話の展開やキャストのテンションなど、かなり地味です。大げさな海外ドラマと比べると、かなーり違います。
しかしドラマに欠かせない「嫌なキャラ」は健在。まずは最初にそこをご紹介します。
まずはボッシュの事件に携わった弁護士のおばさん。
びっくりするほどムカつきます。もう「嫌がらせをするために生まれてきたんか、お前」って顔してますし。
そう考えると、法廷ってかなり不公平と言いますか…怒らせるようなこと言って怒ったら怒った人が悪い、みたいな…
事件とは関係ない「母親の死」を持ち出して詰め寄った挙句、裁判官に怒られたら『撤回します』みたいな。
まだまだいますよ、ボッシュの上司にあたるパウンズ。
何かとあれば突っかかってきて、結果ドラマの中では1つも結果を出せてない。
最後はボッシュを挑発しガラスに突き飛ばされて『手を出したな!これでお前も終わりだ!』的な。その後ボッシュは謹慎に…
さらにさらに、今回の被害者であった少年に虐待を行っていた姉。
確かに彼女の身の上はかなり悲惨でしたが、弟を虐待って…ねぇ。
最後は家族3人の葬儀が行われましたが、そこで事件を解決したボッシュに『電話しなきゃよかったわ』なんて。
彼女からしたら辛い過去を思い出したくなかった、というのもあるかもしれませんが、弟を虐待って…ねぇ。
お次はこの人、次期市長に立候補したいオシェイ。
犯人の現場検証立会いに自分も来て、めちゃ偉そうにして…あれで国民にアピールできると思っているのか?
まあなんにしても政治に絡むキャラは皆「嫌なキャラ」と決まっているのでこれは仕方のないことかもですが…
最後はこの人、ボッシュと一時期交際をしていた新米警官のジュリア。
この女は本当自分勝手だし、すぐに怒るし、自分の力量わかってないし…ましてや嘘までついちゃう。
ボッシュがなぜ彼女に惹かれたかは全くもって分かりませんが、最終的に別れてくれたようでよかった。(ほっ)
ここまで「嫌なキャラ」を紹介しましたが、逆に言えばすごくリアルなんですよね。『あーこうゆう人いそうだなぁ』という感じ。
なので、そのリアルさがよりドラマの本格さを際立たせてくれてます。
そしてその嫌なキャラに対して、ボッシュが普通にキレちゃうところもいい。完璧ではない、人間味を見せてくれるのもいい。
ストーリーに関しては、とにかく胸糞悪くなる感じでしたね。
今回、「少年の遺棄事件」と「連続殺人事件」はリンクしてそうで結果していませんでしたが、どっちも気持ちのいい終わり方をしませんでした。
やっぱり今回のメインの敵であった”レナード・ウェイツ”。頭も良く、かなり非道なやつで嫌悪感MAXでした。
母親を合わせれば結果10人以上殺しているやつですからね。もう立派なサイコパスです。
そのサイコパスを見つけたきっかけが、たまたま巡回中の警察官の『あの車、盗難車じゃないか?』という奇跡的な気づき…
誰も言ってなかったけど…これ勲章ものですよ。
結局この犯人も幼少期に嫌な思いをしており、それがゆがんだ性格となってしまったようです。
しかし同じ施設で育ったボッシュは警察官となり人の命を救っています。
きっとそれは「母親が殺され、その犯人を見つけたい」という思いがあったからなのか。そう考えると、その事件があったからこそ、ボッシュの道を迷わせない意味のあったもののように感じましたね。
非常に人間味溢れ、考えさせられる深いドラマでした。
これは全シーズン見るしかないな、と思わせてくれますね。