ヒーローなんだけど、ヒーローじゃない。ふざけまくってんだけどカッコイイ。不死身のミュータントが戦う映画、デッドプール(Deadpool)
アントマンの映画レビューで異色なヒーローと表現させていただきましたが、もっと異色な人がいました。まあ彼はヒーローという括りではないと思いますのでカウントいたしませんが。
デッドプールもマーベルコミックスに登場するキャラクターです。以前X-MENの映画にデッドプールが出てきましたが、あれとは全く別物です。
そしてこの映画、マーベル初のR15作品。
ということで、製作者側もヒーロー映画として作ってないようです。子供が見れないヒーロー映画なんて普通ありませんから。
さて、感想ですが…個人的に久々にとんでもないものが当たりました。もう最高過ぎて、続けて2回見ましたからね。個人的にドストライク映画だった、ということでしょう。
点数で言ったら92点はいってます。今回は私が感じたデッドプールの魅力を語らせてください。
今回は、映画【デッドプール】のあらすじとネタバレを含むレビューを紹介します!
あらすじ
ウェイド・ウィルソン(ライアン・レイノルズ)は、以前は優秀な特殊部隊の傭兵として活躍していたが、今は悪者を気まぐれに痛めつけては金を稼いでいる。すっかり正義のヒーロー気取りの彼は恋人との結婚も決まり幸福の絶頂にあったが、いきなり末期ガンだと診断される。とある組織にガンを根治できると聞いたウェイドは、彼らに同行して人体実験を受ける。
シネマトゥデイより引用
レビュー
これ以降はネタバレを含みます。ご注意ください。
この映画、きっと日本人には賛否両論ありそうだな、と思います。表現の過激さやギャグ、音楽に至るまでがっつりアメリカンです。
なので見る人によって色々あるかとは思いますが(実際に評価サイトを覗くと悪い意見も結構ある)、ただ私にとってしたらサイコーだったという感じです。
順にご紹介します。
アクションがサイコー
いきなりハイウェイでの熱いアクションから始まりますが、ここがいきなり心を掴んできます。
敵の車に乗り込み暴れまわり、ド派手な転倒クラッシュ。
その時のスローモーションシーンが本当にクールです。そしてそれがオープニングのシーンとして使われているのもいい。
クラッシュ後の銃撃戦で、銃弾を忘れて12発しかない、ということで数えながら敵を撃っていきます。
しかしムカつく奴には無駄遣いして撃ちまくる…でも満足したからいいやって感じ。
デッドプールのアクションは基本的にすべてスピーディーでテンポがいい。そのため刀でのアクションが非常に映えます。
BGMがサイコー
これは本当に好みになると思いますが、今回使われている曲が完璧でした。中でも良かったのが…
まず、最初にハイウェイで絵を描くデッドプールが聞いていた曲。SALT-N-PEPAの”Shoop”。
お次がウェイドがデッドプールとして活動を始め出した時にシーンで流れてたBGM。Teamheadkickの”Deadpool Rap”。
そしてラストシーンでの恋人ヴァネッサを救出しにデッドプール、コロッサス、ネガソニックの3人で歩くシーン。DMXの“X Gon’ Give It To Ya”。
それらの曲は下記の記事にまとめました。
http://721st.com/deadpoolbgm/
出演者がサイコー
やはり世間的にはライアン・レイノルズが人気かもしれません。イケメンでかっこいいですからね。
しかし私的に今回の映画で良かったのは2人。T・J・ミラーとブリアナ・ヒルデブランドですね。
まずはT・J・ミラーから。バーの店主で、ウェイドの親友役ウィーゼルを演じています。
彼はコメディアンということでコメディ映画の出演が多いです。「クローバー・フィールド」や「シリコンバレー」にも出演していましたね。
一番好きだったシーンはミュータント化したウェイドの顔を見てむちゃくちゃいうところ。笑わせてもらいました。
もう1人はX-MENの1人、ネガソニック・ティーンエイジ・ウォーヘッドを演じたブリアナ・ヒルデブランドです。
ボウズ頭で不機嫌そうな顔にピアス、という一見イカつい感じの女の子。生意気そうな感じで、人付き合いも好きではないよう…
ですが、これがまためちゃくちゃ可愛い。時々出る笑った顔がまさに天使です。
また、身長もあまり大きくないので、コロッサスとともに歩いているとよりその小ささが強調されて、可愛いさ5割り増し。
調べてみたらまだ21歳ということで、これから先色々な映画で見ることになるような気がしますね!
コメディ要素がサイコー
きっとデッドプールが人気になったのも、この部分が大きいと思います。
デッドプールでは様々なところで他の映画のパロディや実際の事実を織り交ぜてきます。観客として観ている我々に話しかけてくるのも新鮮で楽しいです。
オープニングシーンでもライアン・レイノルズが表紙を飾る雑誌が出てきたり、かつての映画やマーベルに関することもチラホラ登場します。
またタクシー系のネタが私は好きでした。ラストバトルの前では武器の入ったバッグをタクシーに忘れ電話する、といったシーンは普通にコメディとして面白いです。
ここがマイナス8点
この映画、個人的な評価は”92点”とお伝えしました。
マイナス8点はどこなのか。それは、ヴィランの魅力でしょう。
今回の敵はウェイドをミュータントに変えるために残虐な行為を繰り返し行ったエイジャックス。本名はフランシスです。
彼は確かにムカつく敵の親玉でしたが、いかんせん特徴がなさすぎました。彼のミュータントとしての能力は、超人的な反射神経と体の感覚がない無痛無感覚、ということでしたが正直パッとしなかったです。
また、見た目も同じく特徴がない…普通のカッコでしたからね。もう少しヴィランらしい見た目や能力を持っていてくれたら100点と言いたかったです!
まとめ
デッドプールはヒーローだと思いますが、これはヒーロー映画ではないです。なので子供向きではないです。足も普通に斬られますし、首も飛びます。
この要素が私的にはちょうどいいと感じました。この映画は本当に特定の層のみ狙った感じで、そこにはまっている人なら楽しく見れることでしょう。
この映画全体的に”キックアス”という映画に近いなと思いました。かなりバイオレンスですが、そこを演出とBGMと出演者でうまく表現しているところが似ていました。
なんにせよ、私は非常に楽しませてもらいました!必ず2も観にいきます!
なおこちらの作品は、映像配信サービス U-NEXT にて見ることが可能です!
現在U-NEXT31日間無料トライアル実施中のようですので、お試ししてみるのもいいと思いますよ!