私の好きなジム・キャリー主演のクリスマス映画、グリンチ( Dr. Seuss’ How the Grinch Stole Christmas! )。
原題を訳すと「グリンチはどうやってクリスマスを盗んだか!?」ですね。
日本ではグリンチと聞いてもこの映画しか思い当たりませんが、海外ではクリスマスのグリンチの寓話は有名です。
この映画の原作も児童向け絵本『いじわるグリンチのクリスマス』 からきています。
内容は完璧なファンタジーといいますか、おとぎの世界の話です。
みんな服装や髪型、家や乗り物まで全てお菓子の世界のような感じです。なんというか、ディズニーランドのトゥーンタウンのような感じですかね。
また皆メイクアップされており、特にジム・キャリー演じるグリンチは、もう顔だけではジム・キャリーとは全くわかりませんね。
キュートなファンタジーが好きな人にはオススメの映画だと思います。
今回は、映画【 グリンチ 】のあらすじと、ネタバレを含むレビューを紹介します。
あらすじ
人間もクリスマスも大嫌いなグリンチは、眼下のフーヴィルの町に住む人々がクリスマスの到来に浮かれているのが気に入らない。グリンチはフーヴィルから何とかしてクリスマスを盗んで人々を失意のどん底にたたき落としてやろうと計略を巡らせる。
出典:Wikipedia
このあらすじからわかるように、グリンチはひねくれ者です。クリスマスといえば、みんな大好きなお祭り…なのにグリンチは大嫌いなんですね。
気になるのは、「どうして嫌いなのか」?
これは子供向けの映画といえど、大人の私たちにも考えさせられる大きな問題でもあります。
レビュー・感想
これ以降はネタバレを含みます。ご注意ください。
まず映画自体の感想として、少し子供向け要素が強かったかな、というのが率直な意見です。
街の雰囲気も可愛らしいですし、絵本の中を完璧に再現したようなセットや世界観は、見ていてワクワクするのは確かです。しかしそれがずっととなると…私は飽きてしまいましたね。
また、世界観がユニークすぎて情報量の多さに私はてこずりました。
例えばグリンチを信じるかわいい女の子シンディですが、見た目はみんなと違います。
でもみんなは鼻がとがっています。途中でちゃんと理由はわかりますが、最初見たときは「あれ?この子は人間なの?拾われた子なの?」とか余計に考えてました…
ただの世界観に馴染むまでに時間がかかるってだけなんですが、私は苦労しました。なので、そうゆうことを考えず見たまんますんなり世界に入れる子供なんかにはいいかな、と思いました。
あとは、ストーリーが子供向けの絵本がベースというだけあって、展開がありがちっていうのも飽きてしまう原因かもしれないな、と思いました。
こんなこと言うと、『クリスマスの映画に難しいもの求めんな!』と怒られそうですが…個人的にはもう少し予期せぬ展開があってくれたらおもしろかったな、と思います。
あと原作を読んだことがないので、答えがあるかどうかもわかりませんが、グリンチって一体何者なんでしょうかね?
別の種族で、たまたま フーヴィルに来てしまっただけなのか。もしくは妖精の類なのか。もしかしたら神様…いや悪魔?なんて色々考えてしまいました。
心が半分しかなかったし、子供の時でもツリーを持ち上げる怪力だし、見た目がいいとは言えなかったので…
この映画のオススメポイントは2つありました。
ひとつはグリンチは本当はいい人なんだと信じる女の子。シンディを演じたテイラー・モンセンちゃん。ほんとにキュートです。
あのお菓子のような世界にマッチしていて、なおかつ演技も上手。この当時7歳だったようですが、日本で言う天才子役みたいな感じでしょうか。それの白い天使って感じです。
これが可愛くない訳がない。

そしてさらに驚いたのが現在のお姿。
めちゃくちゃ美人でセクシーなお姉さんになっていて、モデルとしても活躍しているそう。
2009年ピープル誌の「最も美しい100人」の76位にも選出されたらしく、Wikipediaの情報によると、足が長くて悩んでいるとか。
そして、もうひとつのオススメポイント。それはやっぱりジムキャリーでしょう。
先にもお伝えしたとおり、完全特殊メイクで顔だけ見てもジム・キャリーとわかりません。
しかしコミカルな動きと表情は、やっぱりジム・キャリーなんですね。グリンチという特別なキャラで、本当は寂しがり屋なのに意地はってみんなに悪さをしたりする難しい役ですが、見ていて本当にしっくり来ました。
グリンチが優しさに気づき、クリスマスの本当の意味がわかったときに、自分の心に異変が起こったシーン。あそこは感動的でしたね。
特に散々嫌がる素振りをしていた飼い犬のマックスに、大好きだと伝えるシーンはやばかったです。
あと個人的には袋に入ってジャンプをしながら競争するもので、子供を突き飛ばし1位でゴールするシーン。あのときの内容と、そこで重なるBGM。腹抱えて笑いました。
総評として、クリスマス映画って感じはしなかったですね。
それよりも単純に心の温まる話で、クリスマスはオマケのように感じました。確かに子供向けで、ファンタジー色が強く、飽きてしまった部分もありますが、楽しく観れました。
ジム・キャリーの動きとシンディちゃんのキュートな演技を見るだけでも価値のある映画だと思います。
お子様がいる方や、 ファンタジーな世界観が好きな人は是非ご覧になってみてください。
