森の中で見ず知らずの男女が出会うのサスペンス映画、トランス・ワールド(原題:Enter Nowhere)
映画自体の地名度は高くなく、俳優陣もあまり有名な方は出ていません。
こちら予告編ですが…もし映画を見ていない人がいたら「見ない方がいい」です。
なぜ見ない方がいいか…この映画はなるべく予備知識がない方が楽しめます。
またエンディングに関しても気になります。果たしてハッピーエンドなのかバッドエンドなのか…
感想としては…この映画、私は好きです。この映画を見た方の評価も高いようです!
今回は、映画【トランス・ワールド】のあらすじとざっとネタバレ、レビューを紹介します!
あらすじ
人里離れた森の中で、夫とドライブ中にガス欠になり、ガソリンを買いに行った夫を待つサマンサは、同じように車のトラブルで立ち往生しているトムに遭遇し、無人のキャビンで一緒に夫を待つことに。
アマゾンプライム内容紹介より
ざっとネタバレ
これ以降はネタバレを含みます。ご注意ください。
運転中にガス欠になり、ガソリンを買いに行ったまま戻ってこない夫を探していた”サマンサ”。
森の中にある無人のキャビンで同じく事故にあって彷徨っていた男性”トム”に出会う。
その後、さらにもう一人の女性”ジョディ”がキャビンに迷い込み3人になってしまう。
3人は森から抜け出すために歩き出し、昔の防空壕を見つける。それは昔のドイツのものだった。
その後3人は歩き続けるが、またキャビンに戻ってしまう。
そして3人はある事実に気づくことになる。
彼らは森に来た場所や時代が全く違うことに…
その後、銃を持ったドイツ人が森の中に登場し3人と対立してしまう。
そして彼らの持っているものが共通のものがあり、そこから衝撃の真実がわかる。
ドイツ人はサマンサの父親で、ジョディの母親はサマンサで、トムの母親はジョディ。つまり4世代の一族が集まっていたのだ。
3人は未来を変えるため、戦死するはずであったサマンサの父親のドイツ人を救おうとする。
結果としてドイツ人の父を救い、未来は変えることができた。
レビュー・感想&考察
いいゾクゾク感。こりゃおもしろい映画でした。
とにかく脚本が秀逸ってことでしょうね。正直見る前のハードルがすごく低かったのが良かったと思います。でもそれを抜きにしても個人的に好き。
この手の映画で一番大切なのって、やっぱり「ゾクゾク感」だと思うんですよ。映画見ていて『えッ?』って声に出ちゃうような展開が欲しい…
そういう意味ではこの映画はいいゾクゾクが何度もありました。
特に【「来た場所が違う」→『まじか』】の流れからの【「時代も違う」→『お、おいおい…!』】のスーパーコンボ。
ここはゾクゾク感MAXでした。
確かに気にはなってはいたんですよね、ジョディの髪型とか服装とか…ちょっと古いな(というかダサいな)と。
ただ登場人物は安定のイライラ感がありましたね。この手の映画には必ずあるものですが…
特にドイツ人のやつ。まあ戦争中で相手がアメリカ人で自分一人しかいない状況になったらテンパっちゃう気持ちもわかりますが…
もうちょっと話聞いてあげて、って思っちゃいましたよね…
さて、最後のシーンに関してですが私的には「ハッピーエンドだった」という感想です。
あの結果を見るに、おじいちゃん(ドイツ人)が生きていたことでサマンサは無事に育てられジョディを出産し、ジョディも非行に走らずまともな大人に育った、ということでしょう。
ただそうなるとジョディがあの悪い彼氏と付き合ってないから「トムは生まれない」という結末になってしまうようです。
しかしおじいちゃんは慈善家として生涯を全うしたようですし、最後のサマンサの家を見るに裕福そうな家庭でしたから幸せでしょう。
ただ気になるのがあのコンビニのおじさん。
最後のシーンで示唆されてましたが「あの人の金庫を開けると何かが起きる」…という設定のようになっていましたね。
ジョディではない別の女性(未来が変わった後の)も金庫を開けさせ光が発生し…となっていました。
そう考えると、あの4人が集まったのはジョディのおかげだったということになりそうです。
ということでサマンサが主役のようになっていましたが、本物の主役はジョディって感じですね。現に最初のシーンでもジョディからでしたし、未来を変えた後のシーンでもジョディから映し出されてましたし…
ということでコンビニのおじさんは「神様」かなんかで、あの金庫はドラえもんの「もしもボックス」みたいなもんだったのかもしれません。