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ドラマ『ブリッジ』 シーズン1のキャスト評価。北欧発サスペンス

なかなか珍しい北欧発のドラマで、2人の刑事が犯人を追うサスペンスドラマ、ブリッジ(THE BRIDGE)。

このドラマはスウェーデンとデンマーク合作のテレビドラマで会話はほとんどスウェーデン語とデンマーク語で行われます。

普段英語のドラマを見ることの多い私にとっては、最初はなんとなく違和感と言いますか、すんなり入ってこない感じがありましたが、見ていくうちに慣れました。

内容は本格的なミステリーで見応えはあります。

ただ寒い国だからか、全体的にどんよりした感じで、派手なアクションなどもないので、そこで好みが分かれるかもしれません。まさに「本格的な」という言葉が似合う作品でしょう。

私の評価としては、最初の1話を見て2話目を見るのをやめようと思いました。

しかしある理由で思いとどまり見た結果、結構面白かったな!と思うことができました。

派手さはないが、面白いサスペンスとしてお勧めできるドラマです。

今回はブリッジ(THE BRIDGE)シーズン1の主要登場人物と見た全体の評価を紹介します。

あらすじ

スウェーデンとデンマークとの間のエーレスンド海峡を跨ぐ国境の橋、オーレスン橋で女性の遺体が発見される。遺体は体の中央で正確に国境ラインを跨ぐように置かれていた。スウェーデン・マルメ県警とデンマーク・コペンハーゲン警察は合同捜査を開始する事となり、コペンハーゲン警察のベテラン刑事マーティンは、マルメ県警の女刑事サーガ・ノレーンとコンビを組む事となるが、サーガは一風変わった性格の持ち主だった……。
出典:Wikipediaより

メインキャラクター紹介

サーガ・ノレーン(演:ソフィア・ヘリーン)

本作の主人公。事件の解決率も高く、優秀なスウェーデンの刑事。他者の感情を理解できないパーソナリティ障害を持つ。

マーティン・ローデ(キム・ボドゥニア)

サーガのパートナーで、デンマークのベテラン刑事。前妻のとの間に生まれた息子と、2番目の妻とその子供たちで暮らしている。

ダニエル・フェルベ(演:クレスチャン・ヒルボリィ)

新聞記者。今回の犯人から直接連絡を受け、その内容や行動を記事にしたり警察に報告したりする。もちろんその犯人が誰かは知らず。

ステファン・リンドベリィ(演:マグヌス・クレッペル)

社会福祉士の男性。しかし謎な部分も多く、様々な現場で顔を合わす。

評価・感想

これ以降は少しだけネタバレを含みます。ご注意ください。

まずこのドラマのストーリーは、ある橋の上で女性が横たわって亡くなっているのが発見されます。

その女性は、ある議員なんですが、死体を運ぼうと思ったその時、なんと体が半分に切れてしまっていたのです

さらに、その死体は上と下、つまり切れてしまった上半身と下半身が別人という事実でした。しかも、その死体はスウェーデンとデンマークの国境をまたがるように置いてありました。

よって両国の合同捜査が始まります。

うちのネコ
うちのネコ
斬新すぎる出だし…考えた人はどんな脳みそしてるのよ

このストーリーに一気に興味が湧きます。日本は島国ですので国境というのがイマイチ身近にないのも興味が湧いた理由かもしれません。

犯人は様々な社会の問題を定義しつつ、一部の民衆に支持を得る、という犯罪ドラマでよくある定番なスタイルです。彼の目的は社会を変えることのなのか。それとも…?

俳優陣に関しては、皆良かったですが、北欧のドラマということもあり、知っている俳優さんが1人もいませんでした。

そこは新鮮味があって良かったです。個人的に良かったと思える俳優は、やはり主人公の2人でしょう。

俳優さん本人というよりも、ドラマの中のキャラクターが特に際立っていたと思います。

まずは主役のソフィア・ヘリーン演じるサーガ。最初ドラマを見た時は「サバサバ系だな」ぐらいにしか思わなかったです。普通に男性の前で恥じらいなく下着になって着替えたりしてましたから。

そして死を目前としている人に向かって、ガンガン捜査の質問をしていくところを見て『なんだこいつ、空気読めないにもほどがあるな!』とイライラです。

ちなみ私が一話目でこのドラマを見るのをやめようと思った理由はこれです。

それとは反対にキム・ボドゥニア演じるマーティンが人情味ある警察官で、すごく好感が持てます。全く正反対のコンビで、家庭を大事にするところや、ベテラン刑事なところに惹かれました。

最初観ていて、どうもサーガのキャラクターに好感を持てませんでした。ここから10話見るのはきついなーと感じてしまい『今なら引き返せる!』と2話目を見ようかどうか迷った時に、ふとネットを検索した時にサーガが「他者の感情を理解できないパーソナリティ障害」という特徴を持っていることを知りました。

その瞬間、続きも見ようと思いました。それと同時に自分を恥じましたね。

『あんな感じだったのは障害があるせいなのか、じゃあ見よう』と思ったわけではなく、そうゆう障害があることすら知らなかった自分に対し、新しいことを知ることができるチャンスだ、と思い見始めました。

そして面白いのが、ドラマが進むにつれて、どんどんとサーガの方に好感を持てるようになり、逆にドンドンとマーティンに嫌悪感が出てきてしまうのんですよね。最初は完全に逆だったのに。

その理由は、相手を気にしないがゆえに全てにおいて正直なサーガが、今の世の中では非常に貴重だと感じたからです。

今は空気を読めるやつが重宝されます。書店に行けば、そのような本がたくさん置いてあります。どの仕事についても基本的に対人関係がありますから、全てにおいて正直に話したり行動したりするのはむずかしいでしょう。

もはや社会を生きる上では、ある意味必須のものと言えると思います。

しかしその反面、そんな世の中にうんざりするのも事実です。

多くの人がいわゆるマーティン派だと思います。相手を気遣い、時には嘘もつく。決してこれが間違っているとは言いませんし、私もマーティンと同じです。

だからこそサーガのキャラクターに好感を得るのでしょうね。

総合して私は面白かったですが、なかなか全体的に暗い話なので、天気のいい日に見る感じではないですね。

夜にゆったりとソファで見るにはいい作品だとおもいます。暴力的なシーンもそこまで多くないですし、いい意味で出演者たちも地味なので、まさに本格派のサスペンスドラマという感じでしょう。

暗めのサスペンスが好きな人にはおすすめです。気になった方は是非ご覧になってください。

うちのネコ
うちのネコ
「いいえ」という意味のスウェーデン語の言い方『ネイ!』っていうのが、なんか可愛い
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