今回はルパン三世セカンドシーズン第10話「浮世絵ブルースはいかが」のレビューを紹介します。
ちなみにこの回、個人的に非常に好きな回で、ルパン三世のセカンドシリーズの中で上位に入ります。
ストーリーは、フランス社交界の貴公子と言われる”マルセル”のパーティに招待されたルパンと不二子ちゃん。しかしそこで彼に捕まってしまい、ある依頼(命令)を受けます。
それは「ロンドン警視庁に行きM123という犯罪者リストを盗んでこい」というものでした。
ルパンは無事盗み出すことができるのか。そしてM123に記された内容とは…?
あらすじ
パリの社交界に不二子と共にやってきたルパン。しかしそこで罠に掛かり、不二子を人質にされ、ロンドン警視庁にある犯罪者リストを盗み出すことを命じられることに。
出典:U-NEXTエピソードより
レビュー
これ以降はネタバレを含みます。ご注意ください。
今回の舞台は「パリ」。
フランス社交界の貴公子と呼ばれるイケメンの”マルセル”のパーティに招待されたルパンと不二子ちゃん。不二子ちゃんは彼に(彼のお金に)メロメロですが、ルパンはあんな奴のどこがいいだという感じ。
マルセルのことはすべて謎に包まれており、彼の過去を暴こうとしたものはみな謎の死を遂げていました。
そしてパーティの途中、ある男が事故で死んでしまいます。彼はマルセルの過去を探っていた記者でした。
不二子ちゃんは「私もマルセルのすべてが知りたい!」と探ろうとしますが、罠にはまり2人はガスで眠らされてしまいます。
目がさめるとマルセルに捕らえられたことを知り、彼は不二子ちゃんを人質にルパンにある命令をします。
それは「ロンドン警視庁に行きM123という犯罪者リストを盗んでこい」というものでした。
しかもルパンには信号機のような爆弾を体に取り付けていたのです。その色が赤になってから10秒たつと爆発する、というのです。
ルパンは次元とゴエモンに協力してほしいと頼みますが、「パーティに行くな」という2人の忠告を無視したからと、協力を拒みます。
結局ルパンは一人で向かいました。
ルパンは銭形のとっつあんに変装していきますが、なんと本物のとっつあんもそこにいました。
まずいと思った時、なんとまた一人とっつあんが来たのです。そして3人になった後、さらにもう一人とっつあんが来ます。
ルパンは変装の名人といいますが、次元とゴエモンも相当なもんですね。ってか同レベルですね。
混乱するロンドンの警察。しかし後から来た2人のとっつあんは次元とゴエモンで、2人のチームプレイによりルパンはうまく侵入することができました。
何気にこの作戦がすごい好きです。四人のとっつあんが揃う絵柄もまた素晴らしい。
その後無事盗み出した三人。
とっつあんの必死の追走もありますが、ルパン達は飛行機に乗り、車に乗り…急いでマルセルの元へ向かいます。
この時、カップルの車を普通に盗むルパン。善人からも盗んでいいのか、ルパン…
館に到着する寸前、爆弾の信号のランプが「赤」なる時ルパンは二人に車を降りるように言います。
自分一人で車ごとマルセルの館を吹っ飛ばしてやると。
しかしそれを聞いた二人は車を降りません。ルパンと共にその自爆作戦に付き合うというのです。
この時、二人は全く動じていません。次元に至っては笑っています。普段から死を覚悟しているのか。それとも修羅場を越えすぎているのか。
それを聞いたルパン、驚きつつも『あの世でまた会おうぜ』と言い、車で館に突っ込みます。
彼らの友情がよくわかるこのシーン。私がお気に入りとしてこの回をオススメする理由です。
なんとかギリギリ間に合い、マルセルが爆破スイッチを止めました。その瞬間に爆弾を外し、ルパンたちは館から逃げ出します。
逃げるルパンを殺すため爆弾のスイッチを入れると館が爆発してしまいました。
その館から出てきたのは不細工な男。彼は整形してマルセルとなっており、今回盗ませたファイルは自分の過去の犯罪者ファイルでした。
爆発の衝撃で顔が以前の不細工な顔に戻ってしまった(?!)マルセル。ルパンに『顔も醜いが、心も醜いぜ』と言われて終わります。
この後彼らは何もマルセルに対し制裁は行わず、『行こ』と言って去ってしまいますが、これ寛大過ぎません?
マルセルは何人も人を殺していて、こいつこそ本当のシリアルキラーなみですが、最後ブサイクに戻って『クソォー』で終わるだけなんて。