ついに全4冊の超長編「暗黒館の殺人」を読み終わりました。
こちらは大人気「館シリーズ」の一冊で、全9作品ある中の7番目の作品となります。
この作品、謎が謎をよび、最後の最後まで予想するも結果として全く予想の範囲を超えた作品となっていました。
ただ、この終わり方に納得できるか?と言われたら、個人的には正直納得はできません。
今回は「暗黒館の殺人」の最終巻(4冊目)までの考察と答え合わせ、そして本の感想等をご紹介します!
家系図
人間関係が複雑なため、今回も本の中から家族の家系図をお借りしました。下記をご覧ください。
※小説「暗黒館の殺人」より引用
三冊目までの気になる点
これ以降は「暗黒館の殺人」のネタバレを含みます。ご注意ください。
前回の3冊目終了時点で、私が特に気になっていたのは下記の問題です。
・藤沼一成の描いた懐中時計の絵
・美鳥と美魚のシャム双生児
・玄児と中也の関係
・謎の声の正体
・不死の存在
・犯人は誰か?
・伊佐夫=蚯蚓(ミミズ)
これらに関して大抵のことは最終巻で明らかになりました。しかし納得いかない部分と謎のままの部分もあります。
美鳥と美魚のシャム双生児
シャム双生児だと思われていた美鳥と美魚は実はすでに切り離しの手術が行われていた件。
これは”そうゆう心の病気”と言われてしまえば何も言えませんが、やはり納得できず…
2人でいる時は離れていたわけですよね?でもみんなの前では2人で一人と信じていた…そんなことありますかね?
うーん、2人でいる時でも体は離れているが、常に共にしている、とかなら納得もできたのですが。
玄児と中也の関係
結局何もないような感じになりましたが、結果として玄児(忠教)が死んでしまった(と思われる)ので彼の気持ちはわかりませんでした。
が、勝手な想像ですがきっと彼は中也に淡い恋心があったのではないのかと…
これも少しすっきりしない感じで終わってしまいました。
不死の存在
これも結局明らかになっておらず、結果として「浦登 玄遙」も登場はしていない。
そして意外と定義も曖昧なような気もしまして。
例えば、「死ぬとわかっていながら火事の現場に入っていく」ことは”自殺”なのか”事故”なのか?また浦登柳士郎のように『私を殺せ』といって死んだ場合”自殺”なのか”殺人”なのか?
この2点に関してはなんとんく納得できずに終わってしまいました。
伊佐夫=蚯蚓(ミミズ)
個人的に気になっていて結果として答えが出なかった箇所がありました。
それは「美鳥と美魚が伊佐夫=蚯蚓(ミミズ)と表現」した件です。
これってあまり大した内容ではなかったのでしょうかね?
個人的には非常に気になっていたため、分からないうちに終わってしまったことに非常にショックを受けました…
レビュー・感想
まあ正直言いますと、館シリーズにて初めて「納得できない話だった」という感じです。
先に挙げた内容もそうですが、やはり一番は”結局、”江南くんの夢の中の話だった”という点。
確かにそう言われたら、あの表現は理解できるんですよ。物語を上から観察しているような文字の書き方は。
ただやはりちょっとズルいなぁ、そんなのあり?という感じは否めなかったですね。
しかし、それ以外のポイントにて衝撃を受けたのは事実。さすが館シリーズ!といった感じでした。
中也くんの本名はずっと気になっていましたが、まさか中村青司だったとは。
個人的にはこれだけでも非常に大きなびっくりポイントだったので、”江南くんの夢の中”っていうのはなくても良かったんじゃないかなぁと思ってしまいました。
確かに江南くんの内容と昔の内容が「違っている」と気づかされた時(インターホンの有無など)は本気で読み直しましたが…
そして読み終わった後に考えました。なぜこうゆう細かい箇所に気付けなかったか。
それはもちろん自分自身の注意力のなさもあるんですが、今回の暗黒館の殺人がすごく長編なのが関係しているのではないかと。
話自体が長いと細かいところは忘れる(もしくは気に留めない)ことが多くなりますし…
というか今回こんなに長いのは、細かい点を気付かせないためにあえて長くしたのでは?と考えています。
そして物語とは直接関係ないですが、想像するにきっと鹿谷さん(島田潔ね)はめちゃくちゃ悔しいでしょうね 笑。