J・J・エイブラムスがプロデュースしたパニックムービー、クローバーフィールド/HAKAISHA(Cloverfield)。
パニックの内容は特に意外性はありませんが、その撮影の仕方や、伝え方が独特な作品です。
いわゆるホームビデオ風な主観的映像で行われており、擬似ドキュメンタリー作品のようになっています。よって見る人によっては見ていると酔ってしまうと思う方も多いようです。
私の感想は酔うのを覚悟してでも見て欲しい!という感じですかね。
すごく楽しめましたし、個人的にはすごくオススメです。映画自体が約90分ぐらいというのも見やすいと思います。
しかし、確かに画面の揺れは酔います。これは好き嫌いが大きく分かれる作品かもしれません。
今回は、映画【クローバーフィールド/HAKAISHA】のあらすじとネタバレを含むレビューを紹介します。
あらすじ
とあるニューヨークの夜、日本への転属が決まり、赴任することになったロブ(マイケル・スタール=デヴィッド)のために、大勢の仲間たちがサプライズ・パーティーを開く。そのパーティーの最中、突然、とてつもない爆音が聞こえ彼らが屋上へ行くと、まるで爆撃を受けたかのようにニューヨークの街がパニックに陥っていた。
シネマトゥデイより引用
レビュー
これ以降はネタバレを含みます。ご注意ください。
この作品は何と言っても、アイデア勝ちなところが大きいと思います。
パニックの原因は未知の生物がNYを襲いそれに翻弄される、という内容になっていますが、それ自体は言ってみればゴジラですからね。日本人にとっては昔から馴染みのある設定だと思います。
実際にJ・J・エイブラムスもゴジラを見てこの作品のアイデアが思い浮かんだと言っています。
また私個人としては、ウルトラマンを見て育ったところがありますので、怪獣が街にやってきて破壊する、という映像は特に馴染み深いです。まあ、今回の映画とはスケールが違いますが…
ちなみにウルトラマンが好きな方に、日本に来た怪獣と戦う特撮小説「MM9」を読みました。ウルトラマンは出てきませんが、若干のコメディタッチで楽しめますよ!
この映画の最大の特徴であるホームビデオ風の映画は初めて見ましたが、臨場感や雰囲気はやはり通常の映画とは違います。
安直な意見ですが、まるで自分も映画の中にいるような雰囲気にさせてくれます。
しかしそれと同時にちょっと突っ込みたくなる部分も自然と出てきてしまうのは確かです。
例えばみんなでマンションの屋上を渡るとき、あそこでじっくり撮りながら渡るっていうのは、『そんときぐらいは撮るのやめてよ!』とハラハラさせてくれますし、好きな女の子が「体調が悪い…」といいながら血を吐いてしまうシーンも、『好きな女の子ならカメラで撮影してないで寄り添ってあげてよ!』と言いたくなってしまいます。
ただここでそこまで変に感じさせないやり方が上手だなと思いました。なぜなら撮影している奴が、ちょっと抜けている、というかちょっとアホな奴、というところ。
これがまともな奴なら、撮影なんかやめて生きることに集中しますからね。
ここでその「ちょっとアホな奴」ハッドを演じているのが、T・J・ミラー。好きな俳優さんの1人です。
トランス・フォーマーやデッド・プールにも出演していたりしましたが、彼の魅力溢れる映画といえば「クレイジーパーティー」ですね。クリスマスパーティーを舞台にしたコメディ映画ですが、見ていない方は是非。なかなかくだらなくて良いです。
この作品に対し、低評価の理由としては「画面を見ていて酔ってしまう」ということのようです。
これに関して言えば、どうしようもないものだと思います。そのようなアイデアの作品ですし、酔う人もいれば酔わない人もいると思いますので、なんとも言えません。
私個人としては、確かに走るシーンなどは少し酔いましたが、全体的に言えばそこまで酔いませんでした。車酔いは結構する方なのですが、クローバーフィールドは大丈夫でした。
それよりも個人的には、「結果あの2人はどうなったのか?そして怪獣は倒せたのか?」の方が気になりますかね。この続編があるそうなので、見てみます。
なお、ラストの観覧車のシーンで、後ろに謎の落下物が映し出されたそうですね。
私、全く気付きませんでした!