真実を見極めるための「裁判所」ではないのか?嘘で塗り固められた茶番に踊らされる映画、を見た感想を書いた記事です。
ヘロー、オリ(@721st)です。
キアヌ・リーヴス主演の法廷ミステリー映画、砂上の法廷(原題:The Whole Truth)をご存知ですか?
なかなか衝撃的なラスト。ただ表現方法が弱すぎる。思い切り右ストレートで欲しかったのに…左ジャブでビシっ!って感じです。
あらすじ
大物弁護士が自宅で殺され、弁護士のラムゼイ(キアヌ・リーヴス)は容疑者として逮捕された被害者の息子マイク(ガブリエル・バッソ)の弁護を引き受けることになる。法廷では次々と彼の有罪を裏付ける証言が飛び出すが、ラムゼイは証言の中にうそがあることに気付く。そんな中、黙秘を続けていたマイクが思わぬ告白を始め……。
シネマトゥデイより引用
キャスト
・キアヌ・リーブス
・レニー・ゼルウィガー
・ググ・バサ=ロー
・ガブリエル・バッソ
・ジム・ベルーシ
なお、監督の”コートニー・ハント”は映画監督でもありながら弁護士の資格も持っているというとんでもない人です。
レビュー・感想
これ以降はネタバレを含みます。ご注意ください。
どんでん返し。まさかまさかの結末…
嘘を見破ろうとしてたやつが、一番嘘をついていた、というなかなかのラストでした。
『お前かーい!』と言ってしまったのは私だけではないはず。
でもね。とにかくインパクトがなさすぎました。
これは表現方法も弱かったと思うし、いろいろ嘘がありすぎて、『どうせこのあとなんかあるんでしょ??』って思わせてしまったのが失敗だったと…
多分監督としては以下のように考えていたのでしょう。
息子の『父親にレイプされてた』ってところで一番びっくりさせておいて…最後「弁護士が犯人だよ」でダンドンデン返し!
うーん。ちょっと…『父親にレイプされてた』っていうのが、全然説得力がない。
前半部分で奥さんに対して結構激し目にセックスしてたり、女性好きなところは色々出てきていたので…
やっぱり女性好きな人が、男性を、さらには自分の息子を…そりゃちょっと無理がないかい?
なので。これ…もしかしたら息子ではなく娘だったら色々話し変わってきたかもしれない…
「女性好きで、実は娘にも手を出してました」ならば『父親にレイプされてた』と言われても説得力あります。
でも、考えてみたらそんな作品たくさんありますね(嫌な世の中だな)…
キアヌ・リーブスの演じた”ラムゼイ弁護士”。
子供が母親を守るためにした善意に乗っかり、不倫をしてしかもその旦那を殺し、自分の罪を隠して結果として逃げ切る。
もっと言えば裁判に勝って評判をあげて、裁判費用もガッツリ貰っちゃう。
ただ1つ。彼のした行動で驚いたのが、あの嘘を見分けるアシスタントのジャネル弁護士をそばに置いたこと。
自分の嘘を見破られる心配はしなかったのだろうか?
実際、ラムゼイとロレッタが話している部分で『この2人…もしかして…』みたいな目線も投げかけてましたし。
彼女の存在は彼にとって脅威だったはず。なぜ?
この部分に関しては謎に終わってしまいました…
まとめ
とにかくこんな裁判、茶番です。
みんなが真面目な顔して『神に誓います』だの『証人を呼びなさい』だの『質問は以上です』だの…
結果としては「どこかに真実があったの?」と言いたくなるぐらい無意味な裁判。
こんなことが実際に行われてるとしたら…なんてくだらないことでしょう。
それでめちゃくちゃ稼げるんだから…嫉妬しかありませんよ。